「日常に生かすアーユルヴェーダ入門講座」にて
スタミナがないのに、好奇心に任せてスケジュールをパンパンにしがちな体質の方がいらっしゃるんですが、エネルギーが枯渇してしまうこともあるので、ほどほどに。
スケジュールに空白をつくったり、のんびりするのも大切なことですよ。
とお話しましたら
「のんびり」って、どうすれば…?
あ、それ、私も知りたいです!
とご質問をいただきました。
確かに…「忙しい」が日常になっていると、のんびりのしかたが分からなくなることもありますね。
そこで、のんびり大好きな私のオススメを5つ選んでみました。
人の数だけ心地よい「のんびり」があります。
ご参考までに(*^^*)
1 空や雲を見上げて眺める
ヨーガ療法の学びの場で、こんなことを言われたことがあります。
「流れる雲を眺めるように、ゆっくりした動きのものに心を結びつけると、忙しない日常がスローモーションのように感じられ、心の動きがつぶさに見えてくる」
なーんにも考えずに、まず空を見上げてみると結構長い時間、飽きずに見ていられます。
もし、余裕があれば
「私はどうしたいんだろう」
「何をしたいと思っているんだろう」
「あの時、違和感を感じたのはどうしてだろう」
自分の気持ちを雲を眺めながら、スローモーション再生してみると、それまで見えていなかったものに気付くことがあります。
2 目を閉じて呼吸に意識を向ける
視覚という、ものすごい量の情報をキャッチする感覚をシャットアウトすると、感じ方が変わります。
ですから、まず、目を閉じてみる。
そうすると、自分の呼吸による空気の流れに意識が向きやすくなります。
心地よく流れているか、滞りを感じるか、正直よく分からないか。
呼吸は自律神経が関わっています。
呼吸のしかたから、自分が緊張しているのか、リラックスできているのか観察できます。
呼吸の浅さ、滞りを感じるのなら、何か緊張要素があるのでしょうから、何が気にかかっているのか探ってみれば、解きようもあります。
日々呼吸を観察していると「今日は割と楽」「今日はちょっと息苦しい」といった違いが分かってきます。
普段、自律神経にお任せして無意識に呼吸している私たち。
でも、思い出した時に「長ーく息を吐いてみる」を意識して繰り返してみると、気持ちが落ち着いてきます。
目安は吸う息を4秒だとしたら、吐く息は倍の8秒以上かけてくださいね。
呼吸は、まずしっかり息を吐ききることからスタートです。
3 「やりたい」を増やす
「のんびりしている暇がない」と思う時って、「あれも、これも、やらなきゃ!」と追い立てられているような切迫感がありますね。
「のんびりなんてしちゃったら、後で仕事が山積みになって結局、私が大変な目に遭う」
「だから、さっさとやらなきゃ!」
「やらなきゃ」という「思い」は、おしりを鞭でペシペシッとたたいている状態。
気が休まらず、常に苦しいんですよね。
この現状から「のんびり」をつくりだすのは難しいように感じられるのではないでしょうか。
そこで。
ちょっと言葉遊びのようですが「やりたい」と言い換えてみたら、どう感じられるでしょう?
ちょっと体が緩みませんか?
「…いや、やりたくはないわ」
という場合は、正直に
「別に今すぐやらなくてもいいんじゃない?」
と自分に声をかけてあげる。
無意識に自分にかかっている重圧を、少しずつ取り除いてあげましょう。
「やらなきゃ」を「やりたい」に変換して、違和感のないものだけ行動してみると、追い立てられている感が減ってきます。
すると、徐々に日常の空気に「のんびり」感が乗ってきますよ。
4 温かい白湯をしみじみ飲む
温かいものを飲むと、心がほっこりします。
さすがに暑い夏は、そうではないでしょうが(笑)。
寒い日は特にそうですよね。
この「ほっこり」が、のんびり感を増してくれます。
すするように、ゆっくりと飲めば、さらにのんびり度が上がります。
さて、おいしい白湯の作り方。
アーユルヴェーダの白湯の作り方は、まだまだマイナーなようなので、ご紹介しますね。
今回、受講してくださった方たちも、皆さん「これは、ただ沸かすのと味が違う!」とおっしゃってくださいました。
この白湯を沸かす過程にも「のんびり」を感じられますよ(*^^*)
5 セルフマッサージ→温める
忙しい時というのは、自分を後回しにしがち。
だからこそ、自分をいたわるように触れてあげると、内側から喜びがあふれてきます。
頭皮は硬くなっていませんか?
耳は?
足は?
全身できれば一番いいですが、それが難しければ、頭、耳、足の3カ所、それも難しいなら耳だけでも触れてあげてください。
親指と人差し指でも挟んでもみもみしたり、軽くゆーっくり息を吐きながら引っ張ったり。
朝でも、夜でも構いません。
温かいオイルなどを使えるとさらに気持ちいいですが、ドライでも「触れてあげる」ことに意味があります。
マッサージをして、体を温めて休憩する時間は、のんびりとした空気が流れますよ。
【関連記事】「日常に生かすアーユルヴェーダ入門講座」についてはこちら。
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