北海道でも北にある豊富町。
4月からフキノトウ、ツクシ、スギナなど楽しんでいましたが、5月半ばから山菜シーズンが本格化!
春の苦味は、冬にため込んだ毒を排出してくれるといいます。
野生動物も冬眠から覚めるとまず山菜を食べるのだとか。
山に入らなくても、その辺で山菜採りができちゃう豊富町(生粋の町民の方は「山で採ったほうが太くておいしい」と言ってたけど)。
面白いほど山菜情報が飛び交ってます( *´艸`)
ワラビ
先日、採ってきたワラビが大量だったので、急いで食べなくてもよいよう、とりあえず塩漬けに。
塩、ワラビ、塩、ワラビ、塩、ワラビ、塩とミルフィーユ状にジップロックに入れていきました。
ワラビ400~500グラムに対して、塩150グラムぐらい。
ちょっと重いかな?というレベルの重しをして一晩経ったら…

十分に水が上がってきていました。早っ。
水が上がったら重しを外して冷暗所で1か月寝かせるとアクが抜けるんだそうな。
このワラビの香りがフルーティーで、とってもいい香り。
何だろう、この香り。何度も嗅ぎたくなっちゃう。
1か月寝かせて大丈夫? 今のうちに食べたほうがいいのでは?と頭をよぎるほど。
ちょこちょこ様子を見ていこうと思います。
私は塩漬けしましたが、酢漬けもできるそうです。
1か月と言わず早めに食べたい場合は、ワラビに重曹をふりかけてから、熱いお湯を投入。
つい茹でたくなるけど、うっかり茹ですぎると溶けちゃうので、下処理はお湯で十分みたいです。
ワラビはお味噌汁やおひたしでよく食べますが、息子に嫌がられるかなー。
人参か何かと肉巻きにしたら抵抗が少ないかな、などと、いかにおいしく食べてもらえるか企み中です。
ウド
立派なウドをいただきました。

穂先と茎の部分に切り分けて。
「穂先はてんぷらがオススメ」というけれど、我が家はてんぷらを揚げないので穂先を少し刻んで、ハンバーグに入れてみました。
先日、タラの芽を肉巻きしたら、うちの男子たちは喜んで食べたので、ウドの穂先もそうしてみようかな。
冷凍もできそうなので、いろいろ試そうと思います。
茎は皮を剥いて、中身は酢味噌和え(夫リクエスト)、皮はきんぴらという定番メニューで食べる予定です。
フキ
うちの前に、たくさん生えているフキ。
「はさみで切って、フキの穴をのぞいて。虫がいると中が黒いから、きれいなのを選んで」と教わって、穴の内側をチェックするのが楽しかった♪
塩で板ずりして、茹でるのが定番下処理ですが、私はうっかり板ずりを忘れ、ただの塩茹でに。
板ずりしたほうが緑が綺麗になるだろうけど、塩茹ででも食べるのに問題はないだろう…とその後、アチチを水にさらして、皮をむいて

一晩水にさらせばアクは抜けるんだそう。
それ以上保存したい時は、水を替えながら冷蔵庫保存で1週間ぐらい。
息子も、フキチャーハン(ギー使用)は喜んで食べてくれます。
でも「すぐそこで採れたフキだよ」と言うと「言わないで!」と怒られます…なぜ?
オオイタドリ
フキと同じく、すぐそこに群生しているオオイタドリ。節があって、竹のよう。

下処理は葉を取って、お湯につけて、皮むいて、水にさらす…とシンプル。
最初はよく調べもせずに、つい茹でてしまい、可食部が溶けて少なくなってしまいました…。
熱湯につけるだけで、フキみたいに皮も剥けちゃいます。
なーんだ、楽ちん。

水を替えながらアク抜き。
アク抜きしながら、ちょっとお味見。
酸味があるオオイタドリはルバーブみたい。
オオイタドリジャムもおいしいらしいです。
ピンクとグリーンのグラデーションが綺麗なゼリーもできるようですよ。
いつか、やってみたい。
豊富町の「伝承の会」の皆さん(酪農家のお母さんたち)は塩漬けにして、秋に塩抜き⇒調理(中華味とか3種類)して、町の文化祭に出すのが定番だそう。
我が家は「オオイタドリをメンマ風にして食べたい」と夫からリクエストをもらいました。
そこで、ギーと塩、醤油、ニンニクを使って、それっぽく作ってみました。

ご飯のお供にぴったり。
たけのこ好きな息子は「これ、何? たけのこ?」と言いながら食べ始め…言葉を濁して正体を明かさずにいたらパクパク食べるので、「実は、すぐそこに生えていたオオイタドリだよ」と種明かししてみたら怒られました。なぜ?
アトピーっ子と山菜
いろいろ書いてきましたが、山菜は、アトピーっ子に無理に食べさせようとしなくて大丈夫です。
自然のものなので、体にいいだろうと思われがちですが、人によって、食べ方によっては、必ずしもそうとは言い切れません。
うちも、今は豊富町で山菜に囲まれて暮らしているし、湯治移住生活のおかげで、息子のアトピーも回復傾向にあるので、ちょっと食べさせてみようかなと実験していますが、移住する前は、大人だけで食べたりしていました。
山菜をオススメできる点は…
1. デトックス効果が高い
山菜(特にフキ、タラの芽、オオイタドリなど)には苦味・渋味成分、ポリフェノールや食物繊維が多く、肝臓をサポートし、消化や排毒を促す作用があります。
アーユルヴェーダ的にも、春は心身にたまりやすい粘液、ドロドロを排出する季節なので、苦味・渋味で整えるのは理にかなっています。
2. 自然食であること
山菜は自然に育ったもの。
「身土不二」という言葉があるように、その土地に生えているものは、その土地に暮らす人を癒してくれます。
添加物や農薬に触れにくいという意味では、安心な食材でもあります。
だけど、山菜は注意が必要!
1. アクが強い=刺激になることも
アトピーっ子の中には、胃腸が弱く、アクや苦味に過敏に反応する子もいます。
なので「今、炎症が強い」「消化が落ちている」時は控えめに。
2. 下処理が不十分だと負担に
オオイタドリ、ワラビ、フキなどは、
下茹でやアク抜きが甘いと、胃腸に刺激&ヒスタミンの元にもなる可能性あり。
なので、ゆるっと様子を見ながら
- まず少量から。1種類ずつ様子を見る
- あく抜きをしっかり、お肉や油脂と合わせると食べやすい(油の摂り過ぎも注意ですけどね)
- 無理せず「おいしい」と感じる時期・量で◎
まず、大人が春の恵みを喜んでいればいい
山菜は、春の「体のお掃除」を手伝ってくれる存在。
そう知ると、ついアトピーっ子にも食べさせたくなっちゃいますが、メリットばかりではないのが現実です。
何事も塩梅ですね~。
ですが、山菜という春の恵みを、大人が喜び、楽しんでいる姿を見せておきたいな、と。
「春はこういう季節なんだ」とうっすらでも記憶に残ればいいな、と思うのです。
今すぐ興味を持てなくても、年を重ねていくうちに「そういえば…」と思い出してくれることがあるかもしれません。
「お店に行かなくても、すぐそこに食べられるものがある」と知っていると、結構心強く暮らせるのです(*^^*)
【関連記事】ワラビ採りしたいなーと思っていたら、ワラビ採りにお誘いいただいた時のお話はこちら。これが塩漬けになったワラビたちです。
アトピーやアレルギーのある子との暮らしは、どうしても「食べさせていいかどうか」「症状が出るかどうか」に目が向きますよね。
神経を張り巡らせて食事を作るのが当たり前になると、毎日が修行のように感じることも…。
「せっかくなら、私だって楽しんで作りたいのにな」
何の食事制限もない人を羨ましがったりして。
でも、私の場合、憂鬱な気持ちの原因は「食事制限」ではなかったんです。
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