アトピーの聖地・豊富温泉で湯治⑫〜4月の持ち物(湯快宿さんに家族3人宿泊の我が家の場合)

豊富(とよとみ)温泉での湯治には、お宿の選択肢がいろいろあります。

私たちは4月半ばから下旬まで湯治することに決め、家族3人で泊まることができる湯快宿(ゆかいじゅく)さんでお世話になりました。


湯快宿さんは患者さん専用のお宿で、お部屋に備え付けられているもの、共用部分に置かれていて使えるものが結構あって、とても助かりました。

具体的に、どんなものがあるかは湯快宿さんのホームページで見られます。

そのうえで実際、9泊した我が家はどんなものを家から持って行って、どんな感じで過ごしていたのか。

お宿にあったものを青マーカーで、持参したものを太字で書きながら、ご説明していきますね。

4月半ばの豊富はまだ最高気温が一桁のこともあります。

ここは雪置き場だったんだろうなぁ…と思われるところに残雪が見られるほどでした。

上着は厚めのものをオススメします。風が強い日もあるので、帽子もあると寒さから身を守れます。
上着をかけるハンガーや場所はたくさんあります。

室内はストーブが使えるので、とても暖かいです。

服は、温泉のにおい(うっすら石油のにおい)がついても惜しくないものを選んでスーツケースに詰め込みました(ちなみに、我が家は帰宅後、服やタオルに豊富温泉のにおいを感じません。湯治中は感じましたが)。

息子はお風呂に入るたびに着替えたので、お洗濯を考慮するとそれぞれ4枚ぐらいあれば何とかなる感じでした。

パジャマも持参。

湯快宿さんには、の下に大きい3段引き出し付きのプラスチックケースがありまして、期間中はそこに服を収納していました。
とても使いやすかったです。

洗面台にもはありましたが、机の横にも大きな姿見がありました。

寝具、タオル

温泉で使うタオルは、温泉で黄色?茶色?に多少染まることもあるというので、変色したり、においがついても惜しくないものを持参。

ユニットバスタオル掛けがあったので、そこに1枚、常時かけておきました。
トイレの後、手を拭く用です。

歯ブラシ等、洗面用具も必要です。

折り畳みベッドお布団一式もお部屋にありますが、我が家は息子の分だけ、シーツタオルケット綿毛布肌掛け布団布団カバーを持参しました。
寝汗や浸出液や血液で、お布団をできるだけ汚さないように、綿毛布を、敷布団の上に敷いた上に、シーツを敷いて寝かせました。

息子は快適に眠れたようです。

洗剤

洗濯機乾燥機も1フロアに2台ずつあり、洗濯機は1時間、乾燥機は2時間、それぞれ200円で使えたので、大物のお洗濯も大丈夫。

ただ、両替機があるわけではないので、洗濯機用の100円玉は常にキープしておく必要があります。
100円玉以外は受け付けてくれません。

パントリーに大きなマグちゃんが複数個ありました。
洗剤を使わずマグちゃんをお使いになる方は、あれでいいかもしれません。

我が家の場合は、マグちゃんでは汚れが取れきれないので、いつものお掃除・お洗濯4点セット(液体せっけん、炭酸塩、酸素系漂白剤、クエン酸)を持参。

洗濯機は1時間200円なので、家でやるように洗濯機をひと回しした後、浸け置きしておくと、それだけでお金がかかってしまいます。
悩んだ末に一度普通に回してみましたが、冷たい水で洗うこともあって、十分に汚れが取れませんでした。
なので、お部屋のお風呂(もちろん温泉ではなく、水道水)でぬるま湯で浸け置き~洗い~すすぎ1回目まで手洗いし、絞ってバケツに入れ、洗濯機で以後の作業をお任せする…というやり方に落ち着きました。

バケツはこのために持って行ったわけではないのですが、持って行ってよかったです。

ハンガーは、ありがたいことに十分にあります。
お部屋に物干し(お布団を2枚干せるサイズ)もあります。
扇風機もあるので、活用すると早く乾くかも。
昔ながらの扇風機ではなく、タワー型の扇風機のようです。
箱に入って棚の上にあったので、中身を見ないで帰ってきちゃいました。

大物は乾燥機が便利です。2時間200円でふわふわに仕上げてくれます。

調理道具

炊飯器は5.5合炊きのものがあり、十分でした。
玄米モードはなかったけれど、3分づきはお水多めにして白米モードで炊けました。

湯沸かしポットが一つあり、すぐお湯が沸くので、コーヒー大好きな夫が喜んでいました。

ガスコンロが一口だけなので、カセットコンロを持って行こうと思っていたのに、忘れました( ゚Д゚)
お願いすればIH調理器の貸し出しもしていただけるようですが、お借りしなくても何とかなりました。

共用部分にはオーブントースター電子レンジもあります。

お鍋は18㎝と24㎝の両手鍋が一つずつ、26㎝のフライパンが一つ。

まな板包丁ボウルざる菜箸お玉フライ返しもあります。

食器はお茶碗お椀大中小のお皿と、グラスお箸、小さいスプーンフォークがお部屋にあります。
そのほか、丼やレンゲ、マグカップなど、ほかの食器を使いたい時は1階にある共同の食器棚から自由にお借りすることができます。

鍋敷きが1枚だけだったので、多めに持って行ったふきんを鍋敷き代わりに。
ふきんも、1枚だけ置かれていましたが、薄いタオル地のものなので、家族分、本格的に自炊するなら複数枚あった方がいいと思います。

ほかに持って行って大活躍だったのが、キッチンばさみ密閉容器(我が家は大小2つずつ持って行って、ちょうどよかった)、ラップホイルキッチンペーパーポリ袋アクリルたわし石鹸

食器用洗剤スポンジはありました。
夫は使っていましたが、私は香料に弱いので、持参した石鹸を使っていました。

意外とお役立ちだったのが、ガムテープ。
荷造り用に持って行ったんですが、食べかけの袋を閉じるのにも使ったりしました。

食材

はいつも食べているお米を10キロ持参。
基本的に1日2回3合炊いて(2回ぐらい麵も食べた)、10日間で少し残るぐらい。
1合約150g×3合×2回×10日=9000gなので、単純計算で9キロですね。

そのほかに、出発時に冷蔵庫にあったお野菜お肉わかめ調味料(スパイス類も)、海苔切り干し大根など乾物や、おやつの甘栗、乾麺(あわ麺)なども持って行きました。

お宿には2ドアの冷蔵庫があるので、安心してクーラーボックスに詰めるだけ詰めていきました。

あ、あと息子がお気に入りドリンク(リンゴ酢+生はちみつ+炭酸水)を飲むため、そのセットも。

カラーボックスがあったので、そこにお米や乾物など置いておけました。
こういうちょっとした収納があるのが、とてもありがたかったです。

9泊10日の期間中、稚内や豊富町内へ数回買い物に行きました。
そのほかにお隣の「湯の杜ぽっけ」でも少々食材を調達できました。

電子機器類

テレビはあります。

有線LANは使えるそうです。

が、我が家はWi-Fi希望だったのでWi-Fiルーター(我が家のはSoftbankの特殊なものらしく、残念ながらWi-Fiルーターだけでは繋がらず、四苦八苦しましたが、通常Wi-Fiルーターを差せば使えるのだそうです)を持って行きました。

そのほかに、パソコン(このブログを書いたり、メルマガ書いたり…に必要)、iPad(「ゆるっと家事部」と「パジャマでヨガ」で必要)、PS5(夫と息子が、どうしても持って行きたいらしい…)と電子機器だらけの我が家…

スマホ充電器も忘れずに。

消耗品

箱ティッシュはお部屋に1つありますが、なくなったら自分で補充することになっています。
家に在庫があったので、最初から持参したものを使うことにしました。
念のため、数箱持参。

トイレットペーパーも同様で、家から持って行きたかったのですが、ちょうど在庫がなく、とりあえずそこにあったものを使わせていただき、翌日、ホームセンターで12ロール買いました。
うちでは芯なしタイプを使っているので、次回も、現地で購入したトイレットペーパーの残りを持って行くつもりです。

ゴミ袋は1枚単位で豊富町指定のものを、管理人さんから買うことができます。

生ゴミは堆肥にするため、生ごみ以外は入れないように、とか
白色トレーは、汚れていたり、色付きのものはいれないでね、とか
それぞれの袋にも注意点が書かれていますが、町のホームページを見るともっと分かりやすく注意点や収集曜日が書かれています。

退出する際に出せなかったゴミは、管理人さんが預かってくださいます。

その他

綿棒は我が家に必須アイテムなので忘れなかったのだけれど、爪切りを忘れました…。
爪切りは、ふれあいセンターのコンシェルジュデスクで貸してもらえるのですが(さすがですね)、夫は「家の爪切りは、いまいちだから買い換えたい」とホームセンターで購入。

掃除機は共同で使えるものが1フロアに1台あります。

我が家はこまめに掃除できるよう、家から持って行き、退出前のお掃除で充電が切れちゃった時だけ、お借りしました。

テレビ台にお掃除グッズのコロコロ(粘着テープ)と、小さなモップがありました。

座卓の下には毛足の短いラグマットが敷かれ、温泉旅館によくある木製の座椅子+座布団がありました。

床はフローリングです。
お部屋に入った入り口で靴を脱ぎ、我が家のようにくつろげる空間でした。

1階には本棚があり、コンシェルジュデスクとはまた違った、いろいろながたくさんあります。

宿泊代は、チェックイン時に現金払いでした。
10月~5月は暖房費も必要です。
一部屋に大人2人、子ども1人、9泊10日で59,590円でした。
ほかのお宿ではカード払いや事前決済もありますが、ふれあいセンターでの入浴料金や回数券は現金払いです。
すぐそこにATMがあるわけではないので、現金は持って行った方が安心です。

ちなみに、医師に所定の書類を書いていただけると、交通費や宿泊代など医療費控除の対象になったり、運動指導を受けたりもできるようです。
詳細は温泉コンシェルジュさんに問い合わせてみてくださいね。

私たちは車で行ったので、荷物を積み込んで移動できましたが、そうではない方もいらっしゃいますよね。
ある日、フロント周辺にたくさんの段ボール箱が積まれているのを見かけました。
恐らく、湯治にいらっしゃる方が前もって荷物を送られたのだと思います。
湯治ベテランさんの方かもしれないし、初めてさんのものかもしれません。
いずれにせよ、荷造りする時は、いろいろ考えるものですよね。

快適に湯治生活を送るために、必要なものは個々で違うでしょう。
「自分なら、こんなものが必要かなぁ…」とイメージするご参考にしてみてくださいね。

豊富温泉で初めての湯治シリーズ、最終回はこちら。


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