秋は乾燥が気になる季節。アーユルヴェーダでもヴァータ（風）のエネルギーが強まり、乾燥、冷え、不眠、不安などが増えやすいと言われます。暖かくして、旬のものを食べ、スケジュールを詰め込み過ぎずのんびりと過ごし、しっかり休養を取るべし。あと、ダイエットはしない方がいいよ、という季節。
アトピー肌も乾燥しやすい季節ですね。保湿した方がいい、しない方がいい、さまざまなお考えがありますが、「アトピー」と一口に言っても、体質も、原因も人それぞれで、簡単に解決しないのは息子を見ていてしみじみ思います。
我が家もいろいろとやってみましたが、保湿するにも、一般的によいと言われるものが合わないことも多数ありましたし、全く何も塗らない選択はやってみて難しいなと思いました。しかし、実際脱保湿して改善なさっている方たちもいらっしゃるので、それは素晴らしいし、必要な方に届いてほしいです。
その人に合う方法に辿り着くのは簡単なことではなく、アトピー肌はその辺にあるクリームや軟膏を塗れば大丈夫！なんていうレベルじゃないんですよね。世の中にアトピーによいと言われる商品も情報もたくさんありますが、本当に合うかどうかは別問題で、かえって混乱します。私も息子のアトピーと闘っていた10年はたくさん試し、散財してきました。
何が安心か分からなくなった
うちの息子は赤ちゃんの頃、ステロイドを使ったことがありますが、病院を変えてアズノール軟膏を出していただいたことがありました。カモミールのアズレンを使っているからでしょうね、きれいな青い色の軟膏で、結構べったりするタイプです。一応塗る前に調べたところ、効果が穏やかで、副作用も少ないといわれるお薬のようでした。
お風呂上がりの息子に塗ってみたら、書かれていた副作用どころではない、SF映画か、ホラー映画かと思うようなことが起こりました。空気が抜けていくように、みるみる息子がしぼんでいき、おじいちゃんのようにしわくちゃになった後、ボンっとお顔が真ん丸になったのです。
・・・「は？」と思われましたよね？ 自分でも信じられないですもん。めちゃくちゃ怖かったし、今でも思い出すとしんどくなります。カモミール由来のお薬なので、キク科のアレルギー反応なのかもしれませんが、実は分かっていません。
なので「お薬でアレルギーを起こしたことは？」と医療機関で聞かれるたび、今もこの信じがたい説明をしています。このような反応はお薬の説明書には書いてありません。「赤ちゃんにも使える」「安全」といわれるお薬でも、こんなことが起きる子もいるのです。当時は疑心暗鬼になって恐怖しかなかったです。ただただ安心が欲しかったけど、その安心がどこにあるのかも分かりませんでした。
何に反応するか分からない。何が起きるか分からない。「この子は私とは違うんだ」というのを突き付けられました。
分からないのって、ものすごく怖いんです。成分をチェックしたところで、何に反応するか分からないから、本当に大丈夫か謎のまま、恐る恐る使ってみる。「体に優しい」「自然由来」「無添加」の文言すら、大丈夫と思えない。ステロイドを塗れば不自然な肌になることを目の当たりにし、抗アレルギー薬では痒みを増す。ビワやドクダミなど自然療法も、私が救われたアーユルヴェーダのアトピー対策も、ホメオパシーも、試してはみたものの、息子には合わないように思えて、すっかり心細くなりました。
いろいろ試して辿り着いた我が家の選択
そんな我が家が今、使っているのは、ファイブフラワークリーム”クラシック”です。今年ついに販売が終わってしまったんですけどね…(T_T)
新しい商品のファイブフラワークリームは今も売られていて、間違えて買って使ったことがありますが、名前が似ていても、やっぱり違うものでした。新しい方が合わないというのは大変困るんですが、しょうがない。
なので今、家にあるファイブフラワークリーム”クラシック”がなくなったら、その前に使っていたレスキュークリームに戻すことを考えています。べたべたしない、さらっとした使い心地で「保湿」する力としては弱めですが、「アトピーは肌だけ、体だけの問題ではない」と日ごろ感じていた私の思いと合うクリームです。
バッチフラワー療法については、独身時代にちょっとお話を聴いたことがある程度でしたが、本を図書館で借りて読み、このクリームを使ってみたくなりました。
正直なところ、精神面への作用は分かりません。今の息子の目がキラキラしているのは、クリームのおかげです！なんていうつもりはさらさらありません。そもそも、ズボラなのでこまめにクリームを塗るタイプでもなく、プハンの後や、足つぼやマッサージをしてあげる時に使うのがメインです。
クリームを子どもに塗る時、私の手にも当然つくじゃないですか。このレスキュークリームは、息子だけでなく、私の手から私の心も癒してくれているんじゃないかと思うのです。
小さい頃はお風呂上がりは全身を保湿しなきゃ！湯冷めしないうちに！と必死でやっていたものですが、今では息子が自分で塗ったり、私に塗ってくれたりもするようになりました。成長ってありがたい。
数年前まで自分も周りも信じられない、本当に苦しいアトピー子育てをしていました。少しずつ自分への信頼を取り戻し、「大丈夫」を積み重ね、重度アトピーでも子育てを楽しめるようになりました。すると、「どうせおれなんて…」と言っていた息子は「おれ、すごーい！」と言うようになりました。
こんな変化があったこの数年の私の内側を振り返り、無料メルマガにまとめました。ご興味のある方は読んでみてくださいね。
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