稚内の南側にある豊富(とよとみ)町。
道北にあるため、移住にあたり、周りに心配されたのは冬の寒さ。
札幌から引っ越してきた我が家も、初めてここで冬を迎えます。
今回は、初めて豊富町で冬を迎える準備について書いてみようと思います。
冬の訪れ
2024年は10月初めに雪虫大量発生。
雪虫が飛び始めておよそ2週間後に雪が降る、と言われます。
その後、10月20日朝に雪がちらつくのを見たので、本当に目安になるんだなぁと感心。
うっすらと雪が積もったのは11月7日の朝、最高気温は3度。
翌日にはさらに道路にもうっすらと降り積もったように見えましたが、この日は最高気温が6度で、お日さまに照らされてすっかり解けました。
いまだに素足にサンダルを履いて外を歩いている息子がいるので、つい忘れそうになりますが、豊富町は立派な初冬です。
〈準備1〉FFストーブを選び、設置
9月10日に移住してきた私たち。
公営住宅はFF式石油ストーブを自分で購入し、設置しなければなりませんでした。
調べてみると値段には幅があり、6万~十数万円。
ポータブルストーブと違って、簡単にチェンジできるものではないので、夫はボイラー業者さんに何畳用がいいか、取り扱いメーカーはどこか教えていただいたり、ネットで情報を集め始めました。
そのほかに、選ぶ基準としては大きさや色はもちろん、こんなことも考慮しました。
- ストーブの設置場所が窓のそばだから、カーテンがあることを考えてクールトップ希望
- 温風が出ると肌が乾燥するので、そうではないもの希望
9月下旬、寒さを感じるようになってくると、検討を重ねていた夫がこんなことを言いだしました。
豊富だからTOYOTOMIのストーブがいいんじゃないかと思うんだ。
え、そんな理由で決めるの?
温風は出ない?
うん、大丈夫。
※TOYOTOMIは愛知県の会社で、豊富町の会社ではありません。
届くと早速、夫が設置してくれました。
さっそく試運転がてら、寒いときにちょこっとつけてみて。
だんだんと、朝と夜だけつけるようになり。
ついに1日中働いてもらうようになりました。
今の家は、札幌の家よりも換気口が多いため、真冬はどうなんだろう?とちょっと心配でもありますが、いいこともありまして。
札幌で散々悩まされた結露が、今のところ全くありません。
結露がないのは、アトピーの大敵・カビの心配も減るので、ありがたい限り。
今は24度設定にしている、ストーブの設定温度を今後どこまで上げることになるか。
「こたつむり」にならないように、こたつは押し入れで待機させていますが、この状態で冬を越せるのか。
結果は来春に。
〈準備2〉灯油の定期配達は2択
ストーブだけでなく、ボイラーも灯油で動いている我が家。
入居した際にほぼ満タンだったホームタンクの灯油は、10月半ばに残量が半分ぐらいになっていました。
灯油に関しては「どの業者さんに頼んでもいいですよ」と町役場では言われたけれど、さてどうしよう。
町内にガソリンスタンドは3カ所あります。
最寄りのENEOS(豊富燃料)さんでお願いできるかな、と思っていたら、「灯油配達はやめたらしいよ」と夫から情報がもたらされました。
あらら。
となると、選択肢はあと2つ。
ホクレンさんか、ENEOS(北海道エネルギー)さんか。
それぞれのサイトを見て、ポイントカードが決め手になって、後者にお電話。
契約書に書いていただかないといけないので、最初だけこちらまでいらしていただけます?
はい、これから伺いますね!
住所やお支払いに使うクレジットカード情報など記入し、無事契約を済ませました。
お近くの方と同じ日の配達で大丈夫ですかね?
次回は来週、その後は大体1か月後になります。
まだ半分ぐらいあったので、大丈夫だと思います。
よろしくお願いします。
翌週、灯油を入れてくださった日に、ポストに納品書が入っていました。
1リットル121円で、今回は138リットル入りました。
〈準備3〉タイヤ交換はサクッと
「タイヤ交換は、もしもの時は自分でもできるから」と言っていた夫でしたが、10月下旬、ガソリンスタンドにお電話したと報告されました。
オイル交換もお願いしようと思って。
タイヤ交換と合わせて6,000円ぐらいでやってもらえるそうだよ。
タイヤ交換シーズンで込み合う季節なので
「数日待たされても当たり前。プロにお願いするなら早めに予約しないといけないのでは」
と思っていましたが、そんなことはなく。
20分後にお願いしたから、行ってくるね!
すぐにやっていただいて帰ってきました。
これで安心。
〈準備4〉冬靴選び
人の足も冬仕様のものを。
息子は足が大きくなったこともあり、この冬、履けるブーツがありませんでした。
必要だけれど、その本人が必要性を感じていない…まぁ、どうしてもというなら野生な感じでもいいんですけどね(^▽^;)
もう足の甲から浸出液も出なくなったし、靴を履けるんじゃない?
雪が降ったら、今みたいに素足にサンダルを履いていたら濡れちゃうし、冷たいよ。
ブーツなくてもいいの?
そっか…
でも、靴下はくのにまだ抵抗感があるんだよなぁ。
まだ抵抗があるんだね。
抵抗がなくなるまで、もうちょっと時間が必要かなぁ。
冬靴はあった方がいいと思うよ。
長靴は冬用じゃないし、冷たいからさ。
息子はブーツを買うことを了承しました。
豊富町内には靴屋さんが見当たらないので、稚内へ。
靴屋さんに入ると、ゴムのにおい?革のにおい?が、モワッと襲ってきました。
暖房のせいで、より強く感じられたのかもしれません。
そうだ、靴屋さんって、こういうにおいだった。
長らくショッピングセンター内の靴屋さんばかり行っていたから、忘れてた。
どうも苦手なにおいなので、さっさと退散したいけれど、ほかにこの辺の靴屋さんを知らないので、そうもいかない。
息子は素直に、自主的に度々外へ退避し、新鮮な空気を補給。
店内に戻ると鼻を押さえる姿に「やっぱり、あなたも苦手だよね」と思いました。
でも「これ、どう?」と聞きたい時に息子がいないので、不便極まりない。
私たちも早くここから退避したいのに、これじゃいつまでも決まらないじゃないか。
息子は口では「何でもいい」なんて言うけれど、足を入れづらかったり、幅が狭かったら、もう履かない。
だから、ネットでは購入できない。ここで何とか決めたい。
においで意識がもうろうとしてきました。
今、思うと、息子のように一度外に出てみればよかったかもしれません。
「あなたが履いてみて、履きやすくて、歩きやすい方を選んでよ」
夫と私が選んだ候補を並べて、息子に選んでもらいました。
息子が「これにする」と決めてくれたので、何とか購入に至りました。
よかった。本当によかった。
外に出て、思いっきり深呼吸できる喜びを感じました。
【関連記事】冬に家を空ける時の必須事項、水抜きについてのお話はこちら。
豊富町の冬に関して、町民の皆さんは口を揃えて「除雪の素晴らしさ」を誇らしげに語ってくれます。
冬に向かう季節は、いつもブルーになるんですが、今年は何だか楽しみです(*^^*)