2度目のアトピー湯治シリーズ、前回のお話はこちら。
移住と湯治留学について、コンシェルジュデスクで得た情報をもとに、まずは教育委員会にメールで問い合わせ。
温泉のあるふれあいセンターがお休みの今日(毎週火曜日に加え、隔週で木曜日お休みなのです)、気持ちのいい青空が広がりました。
豊富町の海岸線から利尻富士を眺めたい、という野望を持つ私はワクワク。
お出かけするか、しないか
しかし、息子がお出かけを渋る様子を見せました。
私たちが楽しみにしているのを見たからか「ごめん」と謝りながら、お顔をワシャワシャ。
あぁ、ストレスかかってるんだ。何でだろう。
「いや、別に謝らなくていいんだけど。怒ってないし、責めるつもりもない」
「ストレスが痒みに変換されているみたいだけど、できるだけ言葉で伝えてくれないかな? そうじゃないと、何が嫌だとか、困っているとか、こっちに伝わらないから、手の施しようがなくて困るのよ」
「息子は優しいから、私たちが楽しみにしているのを感じて『行きたくない』とか『嫌だ』って言いづらいんだと思うんだけどさ。息子の本当の気持ちを教えてほしい」
私の気持ちは伝えてみたけれど、息子からはなかなか言葉が出てきません。
でも、「おれはどうしたいんだろう」と一生懸命考えているのが分かります。
なので、諦めずに、ゆっくり待ってみると「今日は足の甲の傷が痛いから、靴下をはきたくない」とのことでした。
息子の靴下は、お肌に優しい竹布の「おやすみソックス」。お宿のお隣「湯の杜ぽっけ」で見つけたものです。
とてもやわらかいし、ゆるゆるだし、肌への負担は少ないと思うのだけれど、本人はできればはきたくないらしい。
気持ちを言葉に出せたら、切り替えられたのか、息子はこう続けました。
「でも、お出かけはしたい。今日は温泉がお休みだし、おれだって有意義に過ごしたいんだよ」
そこで、私はちょっと考えました。靴下をはいて出かけた時の息子、はかないで出かけた時の息子。
思い出してみて、やっぱりはいてほしいと思い、こう言いました。
「有意義に過ごすんなら、私は息子が元気になるために日光浴してほしいし、歩いたり、走ったりしてほしい。靴下をはかない時とはいた時で、息子は歩き方が違うよね。ノシャップ岬に行った時も靴下をはいてたから走れてたじゃん。だから、私は靴下をはいてほしいと思う。でも、最終的には息子が選んでいいよ」
「分かったよ、はくよ」
息子は有意義に過ごすため、慎重に靴下をはきました。
はいてしまえば「さぁ、行こう」と一番に外に出る勢い。
サロベツ湿原を抜け、海と利尻富士を目指す
今日は、青空の豊富町の風景を撮影しまくることができました。
「ザ・北海道」な風景は、私もいろいろ見てきたけれど、豊富は断トツで広々としているような。
広々とした緑を眺めて「ゲームの景色みたいだ」と呟く息子。
何のゲームを思い出していたんだろ。
海岸線から利尻富士を眺めたくて、適当に道を走っていくと、ラビリンスな道に入りました。
走れど走れど海岸線に近づく気がしません。
かなりしばらく走って、ようやく海岸線に抜ける道に出ました。
わ、利尻富士が大きく見える!
波の音、お日さまの温かさ、鳥の声。
ここで1日中、利尻富士を眺めながら日向ぼっこできそう…。
が、息子は車から降りてきませんでした(^_^;)
息子の「有意義」って一体…?
何だと思います?
海岸線沿いを北上して稚内へ
車に戻ると「稚内に行こう」と息子に言われました。
お目当ては、焼き芋と干し芋。
海よりお芋。利尻富士よりお芋。
息子がこよなく愛するおやつです。
ここから稚内まで21キロ。
少々お疲れの夫に代わり、この旅で初めて運転し、無事、目的地に着きました。
稚内の自然派スーパー、あいざわさん。
4月にコンシェルジュデスクで教えていただいたこちらのスーパーには、稚内の焼き芋屋さんによる壺焼き芋が売られています(焼きたてではないですけどね)。
干し芋も充実。
そんなわけで息子のお気に入りのお店になっています。
店内を自由にグルグル巡って「干し芋の場所が変わってた!」とか「ちょっと、こっち来て! 冷蔵焼き芋っていうのがある!」とか、新発見しまくりだったので、靴下をはいてきたかいはあったんじゃないかな(*^^*)
せっかくなので、残る湯治生活のため食材も少々買い足してきました。
息子は「有意義だった!」と満足したよう。
よかった、よかった。さて、明日はまた温泉。
続きはこちら。
どんな思いもあっていい。
そう思えるようになって、子どもとの向き合い方が変わり、会話が増えました。
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