先日「乾癬学習懇談会2025in豊富」というのがある、とコンシェルジュデスクで教えていただいて、行ってきました。
「乾癬」とタイトルについていますが、アトピーのこともお話くださるとのこと。

会場の自然観察館は、私たちが夏カフェをしていたスキー場ロッジのお向かい。

いつも目にしていましたが、中に入ったことはありませんでした。
学習会の内容も、自然観察館に入れるのもワクワク。
乾癬学習懇談会とは
この学習会は、毎年、「乾癬の会」主催の「湯治バスツアー」の一環として豊富温泉で開かれているのだそうです。
どうやら去年は、見逃してしまったらしい…残念。
夏は海水浴ツアーも行われているそう。
海も癒しですもんね(*^^*)
乾癬の会の皆さんは、おそろいの紫色のTシャツを着て、和やかに私たちを迎えてくださいました。
かかりつけ湯もあると安心
最初に「温泉の力を信じよう」というタイトルで、乾癬の会の副会長さんが発症からのご経験と、各地の温泉のお話などしてくださいました。
ある日、足に赤くポツッと痒いものが…それが乾癬だった。
転勤もあったので、そのたびに病院を変えながら、塗り薬、注射、紫外線療法などで治療。
初めて豊富温泉にいらした時は、1週間、1日2回温泉に入ったのだそうです。
(乾癬の患者さんには油分の濃い温泉が勧められますが、最初の2日間は薄め、3日目から濃いめにしたとのこと。それは、移動疲れなど、免疫が下がっている時は温泉は控えた方がいいと私たちも言われたので、そういうことかなと思いました)
すると、痒みがなくなって、7割がた体が楽になるという実感を得られたそうです。
「自分で治したい」
そんな思いが強まって、食べるものや温泉の勉強を、たくさんされたそうです。
「私の場合は…」と前置きされて、オススメの温泉をいくつか紹介してくださいました。
「かかりつけ医がいるように、かかりつけ湯も持っていただきたい」
私たちは「かかりつけ湯がここにある」という安心感も得られているんだなぁ…と再認識しました(*^^*)
体は私たちを守ろうとしている
次に「今あなたに伝えたい、乾癬のこと、アトピーのこと」と題して、札幌で長年皮膚科医をされた小林先生がお話してくださいました。
乾癬もアトピーも、その体質だけで発症するものではなく、環境が関わっている。
そもそも、肌は外から体を守るもの。
外から入るバイ菌や真菌などから、身体を守ろうとして乾癬になる。
傷が治りやすい性質がある。
小林先生のご見解では、アトピーは虫から守る力が強い。
(この時、私の頭の中に「はたらく細胞」の好酸球さんが浮かびました)
芳香族炭化水素?
タピナロフ(ブイタマー)という新薬のお話もしてくださいました。
このお薬については、以前、温泉で出会った方に「楽になった」と教えていただいていました。

このタピナロフは、芳香族炭化水素受容体作動薬といわれるもので、1日1回の塗布で、副作用としては痒みやかぶれ、毛包炎(ニキビ)、頭痛が起こることがあるそう。
「芳香族炭化水素」って、何だろう?と思ったら、豊富温泉の油成分なんですって。
確かに香ります、豊富温泉。

とはいえ、お薬に豊富温泉が入っているわけではないんだろうけど…
でも、豊富温泉の効能について、医療界で認められるようになったってこと?
マイナーからメジャーへ?
私たちに、豊富温泉での湯治を勧めてくれたのは、友人、知人でした。
最終的にはかかりつけ医に相談して「あー、豊富温泉ね、いいね。行ってみたら」と背中を押していただきました。
ですが、別の大きな病院で、アトピーのことをあれこれ言われ、豊富温泉の話を息子がした時にはスルーされた感があり…医療界では、豊富温泉がどのぐらい認識されているのかな?という疑問がありました。
今回の「芳香族炭化水素」のお話から、もしかして医療界でも豊富温泉が認識されるようになった?と思ってしまい、質問させていただきました。
すると、小林先生が、こんなふうにお答えくださいました。
「乾癬学会では半分ぐらい、皮膚科学会だとまだ1割ぐらいですね。これから論文が出れば、変わっていくと思います。頑張ります」
乾癬学会はともかく、皮膚科学会で、想像以上にマイナーだということが分かりました(^▽^;)
論文、よろしくお願いいたします<(_ _)>
また来年を楽しみに
乾癬の会の皆さん、和やかで学び多い時間をありがとうございました。
また来年も、楽しみにお待ちしております(^O^)/