アーユルヴェーダで最高の油といわれる、ギーを作り続けて20年。
「豊富町に移住したんだから、豊富牛乳の無塩バターでギーを作りたい」という私の野望は「バターは業務用の冷凍10キロしかない」という壁にぶち当たりながらも、何とか叶いました。
おかげさまで大量のギーが出来上がり、しばらくギーを作らなくてよくなりました(*^^*)
ギーは、水分やタンパク質などを除去した純粋な油なので、必ずしも冷蔵庫に入れなくていいし、日持ちもします♪
だから消費しきれない…なんて心配はないのです。
でも、この豊富ギー(勝手に命名)、レアなんですよ。
レアなものがこんなにできたのに、うちだけで消費するなんてもったいない(>_<)
皆さんにも、ギーのおいしさ、便利さを知っていただきたくて、資料をデジタルでお渡しできる方に、せっせと配り始めました。
本当はご希望の方に販売できたら、ギー製造も持続可能になるんですけどね、それにはハードルがありまして…
商品化するには何が必要?
食品を販売するには、「食品衛生法に基づく製造許可」が必要です。
具体的には…
- 専用の製造スペース(家庭の台所とは分けたもの)
- 食器洗い場と、手洗い場が別にあること
- 壁や床は清掃しやすい素材
- 冷蔵・冷凍など適切な保管設備
- 食品衛生責任者の資格 など
食品衛生責任者の資格は取りました。
問題は作る場所ですが、ギーを作りたい熱を発していたら、大変ありがたいことに「ここをリフォームして使ったら?」とお声をかけていただきました。
…で、どうリフォームすればいいんだろう?
保健所に聞いてみよう
分からないことは聞くのが一番。
ということで、初めての稚内保健所へ。
なかなかたどり着けなくて、宗谷振興局内をだいぶさまよいました。
別の建物だと気付いて、一度外に出て「稚内保健所」発見!

入ってみると…静か。
でも人がたくさんいらっしゃるお部屋はすぐそこにあり、ほかには選択肢がなさそう。
ここでいいか分からないけど、とりあえずノック。
対応してくださった男性に要件を伝えると、担当の方を呼んでくださいました。
どこから説明したらいいのか…と思いながら、事の次第を説明すると、するするとお話は進みました。
豊富町のお店の場所も資料なしで把握されていて、私がこれからどこをリフォームしようとしているのか、すぐにご理解くださいました。
そこで、ギーがどういうものかの説明と、現状の台所の写真をお見せして、どうリフォームすれば許可していただけるのか、自分たちでDIYできる範囲なのか、お聞きしました。
すると、具体的にアドバイスするには以下の2つが必要ですよ、と教えてくださいました。
- 無塩バターの受け入れ~ギー出荷までの作業工程が分かるもの
- 現状の台所の平面図(動線が分かるもの)
「DIYする方たちもいらっしゃいますからね」と背中を押していただきました。
夫に手伝ってもらって書類作成
そんなわけで、苦手なWordでギーの作業工程について、書類作成。
「うん、これでいいだろう!」と、印刷したものを夫に見せてみると「これではお役所の人は分かりづらい」と改善を求められました。
えー、マジか(/ω\)
どこが分かりづらいのか、どうしたらいいのか、納得がいくまで話を聞いて、それを念頭に書き直し。
夫から「うん、これで保健所の人も分かりやすいと思う」と太鼓判をもらいました。
台所の平面図も、現場に行って2人がかりで長さを測り、記録して、夫がExcelで大枠を作ってくれました。
「数字とか細かいところは手書きでいいよ」
…そうなのか、そういうもんなのか。
私は全部手書きしようと思っていたのに、あなたがExcelで作るとか言い始めたから、オールデジタルなのかと思ったけれど。
まさかのアナログとのミックスなのね(@_@)
予測不能な夫とのやり取りと、それに対する私の感情の動きを観察し、面白がりながら作業してます。
うーん、ヨガだ(*^^*)
できた書類を持って、近々、保健所に行ってきます。
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