豊富(とよとみ)町にお引っ越ししてきて、道を確認がてら、学校の前まで車で行ってみたことがありました。
そこで直感的に「あ、この中に入ってみたい」と感じた中学校。
密かにご挨拶に伺うのが楽しみでした。
まずお電話
お話は遡って、お引っ越し前、教頭先生にお電話した時に
「本人が、転校してすぐ学校に通える状況ではないので…とりあえず私だけご挨拶に伺いますね」
ということにしておりまして。
教育委員会から入学通知書をいただいて早めにご連絡を…と思いながら、ライフラインの手続き等を優先していたら、1週間経過。
中学校に「ご連絡が遅くなりまして…」とお電話しました。
「放課後、16時くらいでしたら、いつでもいらして大丈夫ですよ」
と教頭先生が教えてくださったので、翌日16時にお約束しました。
翌日、出発前に息子に一応、意思確認。
「私はこれから学校に行ってくるんだけれど、あなたの気持ちをどう伝えたらいいだろう? 『これまでのように、家で過ごしたいです』とか、『湯治して元気になったら、またあらためてどうしたいか考えたいです』とか、何かあったらお伝えしてこようと思うんだけど。今の時点ではどんな感じ?」
息子は少し考えて
「元気になってから、また考えるかな」
と返ってきました。
「分かった。じゃあ、そう伝えてくるね」
「うん。行ってらっしゃい」
学校まで歩いてみたら
さーて、学校まで歩いて何分で着くかしら。
お約束した時間の20分前に出発し、歩いてみると…
程なく近道を発見して、中学校には10分もかからずに着きました。近っ!
中学校に行くたびに、利尻富士が見えるのも、よきかな(*^^*)
外側をグルッと探検
早く着いてしまったので、まっすぐピンポンしに行くのが憚られ、不審者扱いされる危険を冒しながら(一応保護者だし…大丈夫よね、と言い訳しながら)周囲を探検することに。
ほほー、給食センターが併設されているのね。
そして、その奥に行ってみると、校庭が! どこまでも緑―――――!!
体育館の裏には、え?焼き網? 何だかバーベキューできそうなお道具たちが…
何だろう、いつ使うんだろう、何焼くんだろう( *´艸`)
逆にグルッと回ってみたら、校舎の方にはエアコンの室外機が…
え、エアコン完備?(・_・;)
こんな北の地で、札幌より暑さ対策が進んでるなんて、すごくない?
ピンポンして校舎の中へ
大体1周して私の探検したい欲が満たされた頃、お約束の時間の5分前になりました。
ピンポンすると、優しそうな教頭先生が出迎えてくださいました。
中に入ると、明るーい、きれーい!
教頭先生によると築15年ほど経っているそうですが、外から見たのとはまた違う印象で、温かみのある校舎だなと感じました。
あ、外側も新しく見えるんですけどね。
外側はメタリックなイメージで、中は随所に木が使われているから、ちょっとギャップがある感じ。
で、どのお部屋でお話をするんだろう?
と思いながら、教頭先生の後について階段を上り、2階の職員室に案内され…
「失礼しまーす」と入ったら「そのまま真っすぐ行くと、右側に校長室がありますので、そちらに」と言われました。
あら、校長室ですか!
校長先生、教頭先生、担任の先生と
校長先生、教頭先生、担任の先生のお三方と校長室で1時間ほどお話をさせていただきました。
校長先生が「今日はまず、お互いに知り合うことから始めましょう」と笑顔で迎えてくださいました。
あらかじめ教育委員会からもお話いただいていたようで、我が家の状況を、ある程度把握してくださっていたそうです。ありがたい。
息子の「学校に行かない選択」を「息子さんが特別な子というわけではないですよ」と「困ったこと」とは捉えていらっしゃらない様子なのが助かりました。
息子と学校のこれまでの経緯や息子の言葉、お願いしたいことなどを書いて前の中学校にお渡ししたものを、今回も用意してお話させていただきました。
校長先生からは「こんなこともできますよ」というご提案や「ゆっくり楽しくやっていきましょう」と急かさず見守ってくださる柔軟なお考えが滲み出ていて、ずいぶん安心感をいただきました。
教頭先生、担任の先生とも、ご出身が札幌近郊とのことで、びっくりしました。
道内だから、よくあるお話なのかもしれないけれど(^▽^;)
話題のタネはたくさんありそう。
担任の先生は、息子にとっては今までで一番若いお兄さん先生。
お兄さん好きなので喜びそうです。
息子は息子のペースでいい
最後に「今度はお父さんもぜひ」と校長先生にお声をかけていただきました。
移住者としては、ありがたいお心遣い。
「はい、そのうち連れてきますね」とにっこり笑って、息子のおかげで繋がったご縁に温かい気持ちになって帰宅しました。
早速、息子に、中学校を見て聞いてきたお話を報告すると「おぉ~!」という反応。
「いつか、行ってみたいね」と息子。
「元気になったら、3人で行ってみようか」と私。
「ここに通わなきゃ」「勉強しなきゃ」というのではなくて。
息子にとって「ここも安心できるな」「ワクワクするな」と感じられる場が増えたらいいな、と思っています。
【関連記事】前の中学校に入学する際の、学校とのやりとりのお話はこちら。
「こういうもんだよね」
「こうしなきゃいけないよね」
というのは思い込みにすぎないことが多々あります。
私は息子から「もっと選択肢はあるよ」と教えられている気がします。
アトピー子育てを通して、しんどさしか感じられなかった私が、しんどさを手放すことはできるんだね!と感じられるようになったお話は無料メルマガで、どうぞ。
ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。
コメント