アトピーには「◯◯がいい」など、食事法に目が向けられがちですが、実は環境も大事。
食事をどんなに頑張ってみても、変化が見られない時は、その身を置いている環境や空間を見直してみるといいかもしれませんよ。
よい空気
水や食べ物に気を使っても、改善されない…。
口から入るもの以上に私たちの体に取り込まれているものがあります。
それは、空気。
普段無意識になりがちですが、私たちは呼吸をして空気を取り込んでいますよね。
そして、体の表面全体で空気を感じていますよね。
鼻呼吸、口呼吸、肌呼吸。
そう考えると空気って大事だな、と思わされませんか?
今、いる場の空気は、深く吸い込みたくなるような空気でしょうか?
今の呼吸が深いか、浅いか。
気持ちいいか、詰まりを感じるか。
観察してみてください。
「空気が大切なんだ。それなら部屋の空気をよくしよう!」
とおうちで空気清浄機を取り入れることもあるかと思います。
その時は世間の売れ筋で選ぶのではなく「アトピーさん目線」で選ぶことをオススメします。
「アトピー 空気清浄機」で検索してみると、むしろ痒みを増してしまったケースなども散見されますので、ご注意を。
家電メーカーさんも年々改良を重ねているでしょうから、大丈夫かもしれませんが、念のため。
うちの息子は、アトピーの聖地・豊富(とよとみ)温泉で、お風呂に入る前から肌が回復し始めました。
私自身も、呼吸するのが本当に気持ちよくて。
まさに「空気」「気」に力があることを実感できました。
温泉療法医の先生が「豊富温泉の効能は、温泉6割、環境4割」と書いていらっしゃいました。
「温泉」がクローズアップされがちですが、環境も大切であることが分かる言葉ですね。
アトピーっ子が増えているのは「もっと空気のよい環境を増やしたほうがいいよ」というメッセージなのかもしれません。
豊かな自然(無理強いはしない)
アトピーっ子の体は、静電気を溜め込みやすいです。
なのに電化製品大好きだったりして「磁石かよ」と突っ込みたくなります(笑)。
そんなアトピーっ子は土や水、自然に触れることで放電しやすくなります。
光合成されたてのよい空気もあるでしょうし。
日光に当たると、ビタミンD補給ができ、治癒力もアップします。
ホルモン分泌もスムーズになって生活のリズムが整いやすくなりますね。
海に行けば海水も自然のお薬になりますし、シーズン前の砂浴はデトックスによいといわれますね。
「うわ、外にはいいこといっぱいあるじゃん」
「外に連れ出さないと!」
そう思うかもしれませんが、自然が全てアトピーっ子に優しいわけではありません。
「日光アレルギー」「植物アレルギー」などアレルギー反応を起こすこともあります。
「自然のものだから大丈夫」と過信せず、ストレスになっていないか、心地よさを感じられているか、本人の感覚を第一にしてくださいね。
自然に連れ出したいのに、子どもがその気にならないこともあります。
そんな時は、頑張って引っ張り出さなくても大丈夫。
本人が安心できる場所にいさせてあげてください。
安心できるようになって、目的ができれば、自分から自然の中に出たくなりますから。
マイペースでいられる場
効率を求められがちな現代で、「マイペースであること」の良さを見直されてきているように感じています。
アトピーっ子もまた、マイペースであることはお薬。
たとえば、夜痒くて眠れないから、寝坊しちゃう。
でも睡眠時間は大事。
できれば、寝かせておきたい。
だけど学校が…。連絡が…。
みたいなアトピー子育ての葛藤、あるある。
このように何かの決まりごとに沿おうとしても難しい時というのが、アトピーっ子にはあります。
何とか世の中に合わせようとして、毎日が苦しくなってしまうのなら。
それは本当に必要なのか、ほかに選択肢はないのか、一度立ち止まって考えてみませんか?
昔、「生理休暇」というのが論議されたことがありました。
同じように「アトピー休暇」「アトピー時間」みたいなものがあってもいいと思うのです。
だって、アトピーもホルモン分泌の関係で、痒みが抑えられず、本来の力が発揮されなかったりするわけですから。
「健康第一」「体が大事」と言いながら、「もっとできるんじゃない?」「頑張れるんじゃない?」と無理に頑張らせがちな世の中です。
本人が望むのなら、もちろんそれでいいですが、違う選択をすることも尊重されていいのではないでしょうか。
皆と同じ経験をすることを望み、選ぶもよし。
「うちはうちのペースでいきます」と宣言して、皆とは違う道を選ぶもよし。
どちらでも、いいんです。
どちらも、その子にとって大切で必要な経験だから。
善悪も、優劣もないんです。
ですから「こうじゃなきゃいけない」という見えない壁を、自らつくりだして苦しまないでくださいね。
「自分が自分でいること」には価値があります。
その子が生まれた時の輝きを失わせずに、一緒に育てていきましょう(*´▽`*)
〈まとめ〉アトピーっ子は、よい環境があるともっと元気になる
化学物質過敏症の方たちを「炭鉱のカナリア」と表現されるように、アトピーっ子もまた「現代の環境に警鐘を鳴らす存在」であるのではないかと考えています。
私が、アトピーっ子が心からも体からも元気になるのに必要だなと思った環境は以下の3つです。
①よい空気
②豊かな自然(無理強いはしない)
③マイペースでいられる場
環境という視点からも、体からのメッセージを受け取ってみてくださいね。
【関連記事】治療法よりも大切だと私が感じていることについてのお話はこちら。
「よい母」になろうとして、疲れてしまっていませんか?
「自然派、あこがれるけど…うちの子は自然をあまり好まないのよね」
うちの子もそうです。
それでも問題ないですよ( ´∀` )
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