このブログを読んでくださった方からメッセージをいただきました。ありがとうございます!
その中に「病気と闘わず受け入れるなんて…自分の小ささを感じちゃいます…」という言葉がありまして「いやいや、私は10年もめちゃくちゃアトピーと闘っていて、受け入れられるようになったのはごくごく最近なんですよ~!」「『自分の小ささを感じちゃう』のは思い込みですよ~!」と声を大にして言いたくなったので、今日はこのことについて書いてみますね。
病気に対する考え方のベース
病気って「よくないもの」「避けたいもの」「治さなければいけないもの」というイメージがあると思います。具合が悪くなっちゃうんですから、早くよくなりたいというのは当然の反応ですよね。
私も20代までは、熱が出れば解熱剤をのんでましたし、早めにお薬をのんでおけば安心、病院に行っておけば安心と思っていました。
そんな私が「病は体からのメッセージ」と思うようになったのは、30歳の時、以下の3つの経験が転機になりました。
①耳下腺腫瘍の術後の後遺症で顔面麻痺になって、自分の唾液すらのみ込めなくなったおかげで、それまで無意識に行っていた「のみ込む」という技は、体のものすごい連携と働きがあって初めて成し遂げられているんだ~!と感動した
②インドの伝統医学アーユルヴェーダを学んで、不調はエネルギーバランスの乱れや未消化物の蓄積により起こるのであって、不調は忌み嫌うものというよりも、どう調整すればいいかを教えてくれるサイン。調整を重ねるほど自分の本質(本来の状態)に近づけると思うようになった
③手術時の全身麻酔の気管挿管により声帯に傷がつき、炎症を起こして肉芽腫(にくげしゅ)ができてしばらく投薬治療したものの小さくならず、手術を勧められたけれど、アーユルヴェーダのセルフケアと「肉芽腫を嫌わずに、日々細胞が生まれ変わる中で元に戻ってもらうイメージをする」ことで自然治癒に至った
アーユルヴェーダについて語り始めると、また長くなるので割愛しますが、西洋医学とは違った観点を持てたことは、私にとって大きな財産です。アーユルヴェーダに対して、額にオイルを垂らす「シロダーラ」の印象が強い方が多いのですが、あれは浄化法のほんの一部です。浄化法の前に、その理論や生活法が重要になってきます。体からのメッセージを受け取りながら、暮らしの中で調整できる智慧がたくさん詰まっているのがアーユルヴェーダの魅力です。
オンラインでアーユルヴェーダ入門、アーユルヴェーダカウンセリングも承っておりますので、病との向き合い方を変えるきっかけにしていただけると嬉しいです。ご興味がありましたら、お問い合わせくださいね。
アーユルヴェーダについては、こちらでも触れています。
闘っていたら、治らないと知った
自分のことはアーユルヴェーダで平和に対処できた私でしたが、息子のアトピーとは10年闘っていました。子どもって難しい…私から生まれてきた子だけれど、全く別の人間だと実感しました。別の人間だけど、「私が何とかしなくちゃ」と頑張ってしまって、闘いになってしまっていたんですね。
闘いのもとになっていたのは、「私のせいでアトピーになってしまったんじゃないか」「あの時、食事をおろそかにしていたから」「あの時、体を冷やしてしまっていたのかも」と次々出てくる自分へのダメ出し、罪悪感です。そこから「私が何とかしなければ」「この子が大人になる前に治してあげないと」と使命感のようなものが芽生えたんでしょうね。
プール、食事、服選びなど、アトピーだからできないことがたくさんあるように思えて、悲観してばかりいました。「ないもの探し」の世界に迷い込んで「どうしよう」とグルグルしていました。
だけど、それではなかなかよくならないことは、自分の病気の時に実感していたから、思い方を変えようともがいて出口を探していました。
思い方を変えられたきっかけは、私が自分を責めていることに気付けたこと(←自覚してなかった)。
そして「この子は必ず乗り越えられる」と信じる!と決めたこと。
というか、100%信じて「もう治った」ぐらい言わなきゃ、まずい!と思うようになったきっかけはこちらに書きました。
それまで、できないことにばかり目を向けてしまっていましたが、息子は、赤ちゃんの頃からアトピーとともにあったから、アトピーは息子の一部というか、結構大きな部分を形成しているといっても過言ではなくて、このマイペースで、独自の目線を持っていて、優しくて、面白い息子が出来上がっているんだよな、と「アトピーの恩恵」に感謝できるようになったのです。「あるもの探し」を始められたんですね。
私の望みは、息子のアトピーを治すことというよりも「息子をアトピーごとまるっと愛したい」だったことに気付きました。
アトピーを否定することは、息子を否定するようなものかな、と思うようになりました。そりゃ、重度アトピーで大変だったけど、大変な中でもたくさん学んで、感じた経験は彼の一生モノの財産。だから否定ではなく、肯定したい。弱みではなく強みとしてとらえたい。そういう世の中をつくりたいと思っています。
すべてを包んで慈しむ心
最後に「自分が小さく感じる」について。
私も、今日は夫にちょっとイライラして自分が小さく感じました(笑)。
うちの夫は、こんなことを言う人です。
「神様は、光も闇も、善も悪も、『すべてを包んで慈しむ心』だよ」
こんな大きなことを言う夫も、小さなつまらないことでイライラすることがあります。
(イライラも全然悪いものではなくて、宝物です。自分の本当の望みを知るすべなんです)
何か受け入れられないことがあって「自分、小さいな」と感じるその奥底では、本当は受け入れたいと思っていますよね。
それは、もう受け入れられるってことです。
そこで「でも、できない…」と思う必要はありません。
できるか、できないかが問題なのではなくて「どうなりたいか」が大切なので。
「自分が小さく感じる」のは思い込みで、本当は大きいんです。
大きな愛を持っている自分を認めて、愛でてあげてください。
きっと内側が喜びますよ♪
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