お誕生日とは

今日はオンライン運動教室があり、昨日お誕生日だった息子に、コーチたちからお祝いをしていただきました。

コーチ「昨日、お誕生日だったんでしょ」

息子「うん」

コーチ「ケーキ食べた?」

息子「食べないよ。生クリームとか、痒くなっちゃうじゃん」

コーチ「そうか…。じゃあ、ごちそう、何食べた?」

息子「生姜焼き」

コーチ「いいねぇ、生姜焼き! じゃあ、本題だ。プレゼントは何もらった?」

息子「鰹節」

私、爆笑。

コーチ「お母さんの笑い声が聞こえる…」

息子「おれはかつおだしを取って、かつおふりかけを作って、母ちゃんにプレゼントしたんだよ」

コーチ「え?お母さんのお誕生日じゃないよね?」

息子「うん、おれの誕生日だよ」

アシスタントコーチ「『産んでくれてありがとう』っていうプレゼントだね。素敵だね」

息子「うん、おれは素敵なんだよ」

素敵な息子の誕生日の鰹節の経緯はこちらに書いてあります。

ケーキは必要?

我が家にケーキは無縁なわけではなく、以前は、息子仕様のケーキを頑張って作っていました。

できる限り甘さを控え、アレルゲンを使わないケーキ。COOKPADやら、あらゆるレシピを検索しまくり、その中で使えそうなところと経験を組み合わせるパズルのような作業。

誕生日とクリスマスは毎回どうするか頭を悩ませていました。

アレルギーっ子のためのケーキと言われるものも巷にはあるのですが、小麦、卵、乳のみ不使用というものが多いです。代わりにナッツを使っていたり豆乳を使っていたりで、いずれもアレルギーがある子はいますから、完全にアレルギーフリーなケーキというのは存在しないでしょう。

そしてケーキにはどうしても油とお砂糖が含まれます。アトピーっ子には炎症と痒みのもとになってしまうため避けたいのです。

とはいえ「心の栄養」という考え方もありますし、常食するのではなく特別な日だけ食べるという選択もありだと思います。実際、うちも頑張って作って食べてましたし。

ただ、我が家の場合は、実際やってみて、どうしても、ご飯も、ケーキも、となると食べすぎになってしまうため、消化しきれなくなってしまいます。それで痒みを増すのなら、ケーキを食べずにごはんで満足するのもありかなぁと考えたまでです。

そもそも、どうして誕生日にケーキを食べる風習ができたんでしょうね?

ちょっと調べてみたら、古代ギリシャで月の女神アルテミスのお誕生日を祝う儀式にケーキを焼いたのが始まりという説があるんだそうな。日本には明治時代にバースデーケーキの風習が入ってきたとのこと。

でも明治時代のドラマを見ていても、ケーキなんてそうそう出てこないから、そんなに一般的ではなかったのではないかなぁと想像します。

昔の日本人はお誕生日にケーキを食べていなかったし、お正月が年取りだったので、お誕生日祝いもしていなかったらしいです。

我が家は昔の日本人風なお誕生日の過ごし方に戻りつつあるんだな(笑)。

ごちそうは必要?

何をごちそうというか、人によって価値観が違うと思うのですが、息子にとってはお肉が少しでもあればごちそうです。

それで昨日は生姜焼きにしました。お野菜もたっぷり入れて。消化するのに重すぎないように。

ハッピーバースデー♪と言いながら、家族そろって、おいしくいただきました。

息子はいつも通り、いいお顔で食べてくれました(食べている顔がめちゃくちゃ可愛い←親バカ)。

お肉の脂身を後のお楽しみに残しておくという食べ方が、子どもの頃の私とそっくりで大笑いしました。

これを普段通りのご飯と言うか、ごちそうと言うかは誰が評価するのだろう?

息子かな? 昨日の主役は息子だし。

「何を食べるかより、どう食べるかが大事」とアーユルヴェーダでは言うのですが、しあわせな気持ちで食べられたから、昨日のは「ごちそう」と言っていいんじゃないかな、と私は思っています。

プレゼントは必要?

去年まではプレゼントを用意していました。プレゼントは愛だと思っていましたし。

だけど今年は、物欲はもう満たされている様子だったし(先日、お年玉でゲームを買ったばかりだった)、特に必要性を感じるものもなかったので、愛を込めた「おめでとう♪」がプレゼントかなと思っていたら、まさかの寝起きの「鰹節が欲しい」発言があり。

鰹節も、まさかお誕生日プレゼントになるとは思っていなかったでしょう。きっと鰹節も喜んでいるに違いない。そんな鰹節があってもいい。

「ハッピーバースデー♪」と昨日は何度も言いました。「12年前の今頃は、じいちゃんに車に乗せられて病院に向かっていたよ」「父ちゃんも向かってくれてたよ」「もう生まれたね」「父ちゃんに抱っこされてたね」と生まれた日の話もしました。

じいちゃん、ばあちゃんにも電話でお祝いされて、いつもよりもたくさんお話して、愛されていることを実感できたんじゃないかなぁ。

それが一番のプレゼントじゃないかと思います。

息子は素敵だ

「母ちゃんに誕生日プレゼントだよ」

私が「母ちゃん」になったお誕生日。

息子がお誕生日に作った、かつおだしとかつおふりかけは、今日も食卓に並んで、家族でおいしくいただきました。

コーチたちが思い描いていたようなお誕生日とはだいぶ違ったけど、こんなお誕生日の形があってもいいよね、と面白く感じた今日でした。

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