アトピーっ子の入浴剤どうする? お風呂問題が楽になる5つの視点

アトピーがあると、お風呂は結構難関です。
傷があると染みますし、温まったり、湯上がりの乾燥により痒みが増すことも多いからです。

湯上がりにはできるだけ早く保湿するようにしているご家庭なら、湯上がりものんびりしていられません。
服を着る前に塗らないといけませんからね。
お風呂ってのんびりイメージなのに、忙しいんです。

入浴剤も「アトピーによい」といわれるものは多々ありますが、全てのアトピーによいわけではありません。
温泉も同様で、個人差もありますし、同じ人であってもその時々で合う、合わないがあるようです。


我が家も、何がよくて、何を避けたらよいのか、長年、試行錯誤の連続でした。

入るか、入らないか

お風呂に入るか、入らないか。
我が家は本人の意思に任せています。

「お風呂に毎日入るべき」
「お風呂に入らない方がいい」

アトピー情報を調べていると、お風呂に関して両極端の説が出てきます。
「毎日入るべき」側は肌を清潔にすることの重要性を説き、「入らない方がいい」側は「傷があるうちは感染するから濡らすのはやめた方がいい」と感染の危険性に警鐘を鳴らしています。

我が家も両方やってみました。
結果、どちらがよいのか、よく分かりませんでした(笑)。

で、息子が自分で決めたらいいね、ということにしました。
自分が一番の名医なんですから。

息子は自分で、自分の体の状態から
「今日は傷がひどくて染みそうだからやめとく」
「今日は入る」
と判断し、私たちはそれを尊重しました。

驚かれるかもしれませんが何か月もの間、入らなかった時期もあります。
それでも頭も体もくさくならないし、サラサラヘアーだし、大して垢も出ないのです。
ようやく垢が出るようになったら、嬉しくなって思わず「よかったね」と言ってしまいます。

逆に毎日入りたがった時期もありました。
元々、お風呂は大好きで「気持ちいい」と喜んで入るタイプです。

お風呂に入る、入らないも治療の一環なのでしょうが、本人の意思を尊重するのも「あり」ではないでしょうか。
入りたかったら入ればいいし、入りたくなかったら入らなくていい。
自分の心地よい方を、子どもでも選ぶことができますからね。

入浴剤あれこれ

我が家は今、硫黄臭のするブラックソルトを使っています。
硫黄の香りは好き嫌いが分かれるでしょうが、温泉気分が増すので、うちの家族は大好きです。

これはブロックタイプ。

粉末タイプもあり、こちらは溶けやすいです。

お風呂にはいろいろなものを入れたことがあります。
漢方の生薬、エプソムソルト、枇杷の葉、ドクダミなどなど…そういえば、水素発生器を入れたこともありました。

でも、結局どれもアトピー改善に手ごたえを感じなくて、ブラックソルトに戻ってきちゃいました。
これはもう、好みですね。
だって、温泉気分になれるんですもの。

いろいろな精油を使ったこともあるけれど、やっぱり硫黄臭が好きみたいです(笑)。
温まりますしね。

実は、息子が小さい頃に、ご近所でブラックソルト(ブロックタイプ)を販売している方がいらして、その方から購入したブラックソルトは息子にとても合っていたようで、お風呂に入るたびに回復しているように感じたことがあります。
が、残念ながら、その方はいつの間にか販売をやめてしまったようで、二度と買うことができなくなってしまいました。

以後、ネットで購入しているのですが、なかなかあのブラックソルトに匹敵する効能を感じられるものに出会えずにいます。
ブラックソルトの質ではなく、本人の体の状態にもよるのかもしれませんので一概には言えませんが。

そういうわけで、今はアトピーの改善のためというよりは、好みでブラックソルトを使っています。

石鹸を使うか、使わないか

生まれたばかりの頃は、産婦人科のご指導通り石鹸を使って沐浴していましたが、いつからそうしたか覚えていないほど前から、石鹸は使っていません。

あ、お肉を切った後などは、石鹸をつけて手を洗ってもらいますけどね。

「えー?」と驚かれるかも…と思いつつ、近所のお友達にお話したら「そうなんだ! タモリさんと同じだね!」と意外な反応。
当時はタモリさんがそんなことをしているとは知らなかったのですが、一気にタモリさんが身近に感じられました。親戚レベルで(笑)。

そういえば、幼稚園のお泊まり会では、皆でお風呂に入る時に、輪になって石鹸をつけて洗いっこをするということがありました。
先生にご相談して、我が家からせっけんを持っていき、みんなで使ってもらうことになりました。
とはいえ、普段使ってないので、無添加せっけんの中から、どれにしようか悩んで購入し、家で一度お試しして持たせました。

同じクラスの軽いアトピーっ子ママに「石鹸を用意してもらえてよかったー! 備え付けのボディソープだと心配だったから」と喜んでいただけました。
日帰り温泉に置いてあるボディーソープやシャンプーは、割と刺激の強いものが多いですもんね。

息子のおかげで、それまで当たり前だと思っていた「石鹸で体を洗う」ということが、当たり前ではないのかもしれないなと思うようになりました。

お風呂上がりのスキンケア

息子が小さい頃は、お風呂上がりにいかに早く保湿できるかに命を懸けていました。
スキンケア用品もいろいろ使いました。
だいぶ散財しましたよ(笑)。

今は、お風呂上がりの保湿はしていません。
今使っているスキンケア用品は、かかりつけのクリニックで出されたカレンデュラクリームだけです。
アトピーはだんだん末端に行き、指先から抜けていくから、指先にまず塗って、傷があるところに塗るんだよ、と教えていただきました。

以前の私なら、息子の全身の傷に一生懸命塗りたくっていたでしょうが、今はクリームを顔の傷に塗る程度です。
あとは、もみほぐしや足つぼなどホームケアで対応し、スキンケアはあまり熱心にやらなくなりました。

それでも、息子の肌が修復している様子が見られるので「この回復力はすごいなぁ、えらいなぁ」と思いながら眺めています。

アトピーっ子のお風呂問題も、考え方次第で楽になる

アトピー子育てにおいて、お風呂は悩みのタネの一つになりがちです。
でも、考え方次第で悩みのタネではなくなります。

今回お伝えしたことをまとめると、以下のようになります。

①子ども自身に考えて決めてもらい、それを尊重する。
②「アトピーを治すため」という視点だけで選ばず「お気に入り」を見つけて、幸せな瞬間を増やす。
③「当たり前」はないものと思って、自由に考える。
④スキンケアだけに頼らなくていい。手は万能。
⑤親がヘトヘトになるまで頑張らなくても、子どもには治す力がある。

「普通」である必要はありません。
何とかしようとしなくても大丈夫です。

子どもは本能で、自分が治る方向へ進んでいるはずです。
それを邪魔しないように、私たち親はリラックスしてサポートしていきましょう。


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