
以前は、掻きむしりが切なくてしょうがありませんでした。
どれだけ爪を切っておいても、かわいい息子が傷だらけ、血まみれになるのですから。
「何とか早く痒みを治めなければ」と冷やしてみたり、逆に温めてみたり。
一緒にわしゃわしゃやってみたり。
気を紛らわそうと、あれこれ試みたこともありました。
もちろん、お薬を使ったこともあります。
西洋薬も、漢方薬も。
でも、それでは痒みは治まらない。
そういえば、息子の爪を「最強の爪」と呼んでいたこともありました。
それが、一生懸命爪を切らなくても傷をつくらなくなりました。
息子が痒い時の対応をどう変えたのか、お伝えしますね。
1 息子の肌ではなく、自分の気持ちを観察する
息子が掻きむしったら?
⇒ 傷がつく。血が出る。浸出液が出る。床が落屑だらけになる。
と、自動的にイメージが浮かぶ日常。
その「自動化」をストップするようにしました。
具体的には
息子が掻きむしったら?
⇒ 息子の肌に意識を向ける
⇒ 自分が何を感じているか観察する
意識を向ける先を、自分の内側へ。
それだけで、少し楽になります。
そこで私の場合は何が見えたかというと。
「あー、嫌だなー」
「ああなるのでは、こうなるのでは」
「私が何とかしなきゃ」
「いや、もう私には何とかできないかもしれない」
経験に基づいた妄想が膨らんで、不安いっぱい。
思っていた以上のものを抱えていたんですね。
どうしてそう思ったのか、じっくり自分に聞いて。
「だって〇〇なんだもん」がいっぱい出てきて大騒ぎ。
「うんうん、大変だったね」聞いてあげるのを繰り返しました。
そして「大丈夫、絶対息子はよくなるから心配いらないよ」と自分をなだめていたら、だんだんと息子のガリガリタイムが短くなってきました。
敏感な子ですから、私から発せられるエネルギーの違いを感じたのかもしれません。
2 子どもに自分の体を観察してもらう
痒がる息子に「どんな感じ?」「どこが痒いの?」と聞いてみると
最初は言語化しづらそうにしましたが、諦めずに聞いていくと、だんだん
「膝の内側に毒素がたまってる気がする」
「腎臓のあたりが爆発しそうだ」
「最近、肝臓のあたりが痒くなることが多いかも」
と観察結果を教えてくれるようになりました。
息子が教えてくれたポイントに私の手を当ててあげたり、もみほぐしてあげると、痒みが落ち着くことが増えました。
安心感とゆるみをもたらす私たちの手には、ものすごく可能性があります。
でも、頑張りすぎるとイライラの波動が出てしまうので、決して無理せず…。
喜んでできる時だけやらせてもらうのが大事なポイントです。
〈参考〉こんにゃく湿布
腎臓、肝臓、胃腸、脾臓が大切な臓器だということを息子は体で理解しています。
臓器といえば、こんにゃく湿布。
こんにゃくが毒素を吸ってくれるせいか、これをやると、ぐっすり眠ってくれます。
【こんにゃく湿布のやり方】
①板こんにゃく2枚を茹でます。沸騰してから10分ぐらい熱を入れます。
②フェイスタオル2枚でこんにゃく1枚を包みます(なのでフェイスタオル4枚必要)。
③仰向けになって2つのこんにゃく湿布を肝臓(おへその右上、右胸の下)と腸(おへその下)にそれぞれ横に当てます。脾臓(左ひじが当たるあたりの脇腹)には水で濡らしたタオルを当てます(脾臓は温めないで冷やします)。
④20分ほど置いたら、こんにゃく湿布たちを外して、当てていた箇所をよく拭きとります。
⑤今度はうつぶせになって腎臓(腰の背骨脇左右1つずつ)に蒟蒻湿布を縦に当てます。
⑥20分ほど置いたら、当てていた箇所をよく拭いて終了。
※こんにゃく湿布の温度が下がったら、引っくり返したり、くるんでいたタオルをはがして使ってください。気持ちの良い温度を探りながらやってみてくださいね。
※使ったこんにゃくは水につけておくと繰り返し使えます。小さくなったら替え時です。
※毒素を吸っているので、このこんにゃくは食べないでくださいね。
3 息を深ーく吐いて、リラックス
息子は痒くてジタバタしている時、体に力が入り、呼吸を止める癖があります。
そこで、意識的に息を吐くように声をかけます。
体に力が入り、血行が悪くなると痒みが長引きそう。
体内のごみを燃やすにも酸素が必要だろう。
そんな根拠で試しに息を吐いてもらったところ、やっぱり痒みが収まるのが早いです。
息を吐くことを意識すれば、自然と吸えます。
ですから、息を止めているなと思ったら「はい、吐いて~」と誘導するだけです。
息を吐くとともに体の力が抜けていくのが分かります。
まとめ
我が家で、アトピーっ子の痒みを早く治められるようになった3つの方法は
1 掻きむしりタイム=自分観察タイムにする
2 子どもにどうしてほしいか聞いて実行する
3 深ーく長ーく息を吐き出してリラックス
でした。道具も使わず、お手軽なのでぜひお試しください。
【関連記事】睡眠時の掻きむしりについてのお話はこちら。
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