
落屑(らくせつ)ってなぁに?という方もいらっしゃるかもしれませんね。
落屑とは、古い皮膚が剥がれ落ちたもののことです。
健康なお肌もターンオーバーがあるので、落屑は誰にでもあるのですが、アトピーさんのお肌はめちゃくちゃ頑張り屋さんなので、落屑の量が多くなります。
掻けば粉が舞います。
服、物、床に粉が落ちます。
ダニの餌にもなりますから、こまめな掃除が必要です。
お部屋が粉だらけ…もうイヤ!
そんなあなたに向けて、楽でスッキリする落屑対処法を3つご紹介します。
1.「掃除してもまた粉まみれ…」を楽にする床マットの選び方
賃貸や集合住宅だったり、子どもが小さいうちは床に敷くものに気を使いますよね。
一般的に、カーペットやラグマットを敷くご家庭が多いと思いますが、アトピーがあると毛や繊維の中に細かい粉が入り込んでしまうため、掃除が大変です。
ですから、何も敷かないのが掃除が一番楽!なわけですが、床に座ったり、寝転んだりしたい時に硬いし、冷たかったりするのです。
やっぱり何か敷きたくなっちゃう。
痒くならなくて、お手入れ、お掃除が楽なものを求めて、我が家も今まで、さまざま試しました。
洗濯機で洗えるラグマットは、洗えるのはいいけど、毎日洗うのは無理…。
ジョイントマットは、継ぎ目の隙間から粉が落ち、マットの裏も粉まみれになりました。
凹凸もあるため、一枚一枚綺麗にするのは、とても大変。
というわけで
①粉が繊維の奥に入り込む心配がなくて
②凹凸もない、さっと拭けるもの
という条件で探して、こんなロールマットに行き着きました。
買う時は「高いなー」「大丈夫かなー」と不安だったけれど、今はこれにしてよかったと思っています。
ジョイントマットより柔らかくて、座布団いらずだし、ヨガマットなしでヨガできちゃうし、ゴロンと寝ても体が痛くないんです。
テーブルの脚の痕など、へこんだところも戻りやすい素材です。
ツルツルしているので、気が付いた時にササッと掃除もしやすいですよ。
使い始めて4年ほど。
ところどころ、少し表面が裂けてきた部分がありますが、まだしばらくは支障がなさそうです。
2.「ザラザラが取れない!」そんな時は、道具より手の出番
お掃除道具は、ほうき、掃除機、拭き掃除、歯ブラシでこする…などなど、掃除の方法はいろいろありますね。
でも、粒子の細かい粉は、ほうきでも、掃除機でも、拭き掃除でも、スッキリなくなることはなく。
どう頑張っても、床を触ってみるとザラザラしていることに、長いことモヤモヤしていました。
決して私は神経質なタイプではないんですけど…
こんなに頑張っても、ザラザラがなくならないなんて。
頑張った甲斐がないなぁ…と掃除をするモチベーションがダダ下がりになりかけて。
「ザラつきのない床にしたい」と思ったら、自然に手で掃除を始めていました。
この「手」が本当に優秀なんです。
最高のセンサーだなぁと感心するばかりで。
目に見えない細かい粉も、手はよく感知してくれるので、手でゴミを集めた後はザラザラしません。
ほうきLOVEの夫も、最近は私の真似をするようになりました。
「あなたが手で掃除する気持ちがよく分かった」と言いながら。
とはいえ、不衛生じゃないか?と気にされる方もいらっしゃるかもしれませんね。
私は、掃除が終わったら石鹸で手を洗うことにしています。
以前、本で読んだお掃除のプロの方は、百均のスクイージーに切り込みを5ミリ間隔で入れて、床掃除することを勧めていらっしゃいました。
それで、試しに家にあるスクイージーも使ってみたんですが…。
私は、手のほうが小回りが利いて、気が向いた時にパッとできるので、やっぱり手に戻っちゃいました。
3.「毎日掃除するのがつらい…」を変える習慣化のコツ
落屑が多い場合、1日に何度掃除しても、いつでもやりがいのある状態です。
「きれいにしなきゃ」と無理はしなくていいんです。
でも、気になるからやろうと思うのに、どうしても気が乗らないこともありますよね。
そんな時は、音楽や音声コンテンツを聴きながらだと体が動きやすくなります。
「もう少しやりたいな」ぐらいで終わるのが長続きのコツ。
あえて「1曲だけ」「1つのコンテンツだけ」など短時間で終わりにします。
短時間も、積み重なれば結構な仕事量になります。
繰り返していると、お片付け&お掃除へのハードルが低くなり、体が動きやすくなってきます。
「これが終わったら…」とご褒美やお楽しみを自分に用意してあげるのもいいですよね(*^^*)
楽しげにやっている姿を見せていると、だんだん家族も動いてくれるようになってきます。
そうなると、もっと楽になりますよ。
〈まとめ〉手軽に、無理せず、楽しくお掃除
「あーあ」とため息をつきながらお掃除するか、「おー、脱皮して成長したね。治ったな」という気持ちで掃除するかで、動くのに必要なエネルギーはだいぶ違ってきます。
手軽にできることが増えると、精神的にとても楽になります。
①お手入れしやすいものを選ぶ
②最高の掃除道具は手
③まず短時間、楽しくできる範囲で終わる
この3つのいずれかが、お役に立ちますように。
【関連記事】落屑と同様にお悩みが多いホコリ。
こちらは掃除機嫌いな私がホコリ掃除を快適にできるようになったお話です。
落屑の掃除も大変だけど、本当につらかったのは「綺麗にできない私ってダメだな…」と気持ちが沈んでしまう時でした。
「どうして、私はこんななんだろう」と感じてしまう時に、心が軽くなった転機がいくつかあります。
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