アトピーっ子には、お肌のためにも、夜ぐっすり寝てほしい。
でも、息子にはよく眠れない現実があります。
夜、痒くなるからです。
私が隣で寝ることは、もう安心材料ではないらしく(これも成長ですね)
「一緒に寝よう!」
とお誘いしてもフラれるように。
自分で、どうしたら少しでも快適に眠れるのか考えて、今は
「夜は起きている」
「自分の寝られるタイミングで寝るのがベスト」
と結論付けたようです。
「早く寝てほしい」と「意思を尊重しよう」の狭間で
もちろん、私だって夜寝てほしいのはヤマヤマです。
家事のリズムも狂いますし、世の中と時間がズレるから不便さも感じます。
だけど、無理に早寝をさせてみても、お互いに眠れなくてしんどかったんですよね。
「無理はよくない」と悟って、本人が安心して眠れるのを最優先にすることにしました。
早寝早起きの効能は重々承知の上です。
そうしたくても、できない事情というものがあって、一番しんどいのは不眠。
こういう夜更かし、昼夜逆転は「生活のリズムの乱れ」「しつけ」ととらえると
「私、ちゃんと子育てできてない?」
「やばい、直さなきゃ!」
と焦りがわいてきますが、私はそういうのとは違うと思っています。
「社会のものさし」にどうしてもとらわれてしまうけれど、「ここは『息子のものさし』でいい」と決めてからは、楽になりました。
本人が考えて選んだことを尊重
本人にその必要があって、選んだことだと分かると「今はそうなんだね、そうしたいんだね」と受け止めやすくなります。
「昼夜逆転」が時には必要なことだと知ったのは、息子が不登校になったのがきっかけでした。
「学校に行かない」という選択について、いろいろと情報収集をする中で、不登校の子の昼夜逆転やお風呂に入らないといったことは生活の乱れではなく、心を守るための行動の1つとされることを知りました。
親としては心配になりますが、子どもの力を信じて「見守りましょう」とアドバイスされます。
息子の夜更かし、昼夜逆転は、夜に痒みが出やすいため。
体のシステム上のことで「心を守る」とは違うように感じられますが、潜在的に心の要素もありそうな気もします。
息子は、昼夜逆転と元のリズムに戻るのを今までも何度か繰り返しています。
予定があって起きなければいけない時はちゃんと起きることができます。
自分で考えて行動できるのは、成長の証。
「一緒に寝たいのになぁ」
「寂しいなぁ」
と私の思いも時々伝えつつ、私は、私のペースで夜寝ます。
布団ではなくリビングの床に寝たことも
「お布団で寝ると、暑くなって痒くなるから」とリビングの床で寝ていた時期があります。
確かに、我が家のリビングの床には、なかなか寝心地のいいマットが敷いてあります。
私もたまに、しばし寝落ちすることがあります(笑)。
このリビングの一角に、息子は自分で寝床をつくるようになりました。
特別感があるのか、いそいそと積極的に準備し始めます。
マットに直接寝ると、汗をかくのが分かって、息子なりに考えてシーツも敷いてみたり。
寝ているうちにずれちゃいますが、ちゃんと汗を吸ってくれています。
「自分を快適に寝かせてあげる」ために息子が考えて始めた「リビング寝」。
睡眠の質がよいかは疑問でしたが、本人は満足して、長い期間続けました。
だんだん、たまーにお布団で寝る日が出てきて、睡眠の違いを感じるようになると、自然とお布団で寝ることが増えました。
季節や体調によって、寝心地というのは変わりますから「これはどうなの?」と思うような行動も永遠に続くわけではありません。
「今はこうしたい」を叶えて、いろいろと経験しておくのもいいですよね。
周りの理解
一般的に、望ましくないことに位置づけられていることに見えて「NG」を出すのはもったいないです。
その結論に至るまでの途中経過を聞いてみてください。
本人がどう考えたのか…それは大人の想像を超えることが多々あって、理解できると、すんなりと受け入れやすくなります。
ちなみに夫も、息子に対して
「早く寝ろよ」
「どうして布団に寝ないんだよ」
というようなことを言って、嫌がられていましたが(笑)
「息子はこういうふうに考えて、こうすることにしたんだって」
と説明したら、納得してくれました。
目に見えることだけでは分からないことは、たくさんあります。
何を思い、どう考えたのか。
それが見えると、面白くなってきます。
サンタさんは大丈夫?
クリスマス前に、息子とこんな会話をしました。
昼夜逆転していると、サンタさんは来づらいね
クリスマスイブは頑張って早く寝るから大丈夫!
でも、いつも夜寝てないのに、クリスマスイブだけ夜寝ても分からないんじゃない?
サンタさんは、寝たのが分かる超能力があるから大丈夫!
クリスマスイブ、どんなことになるか楽しみです( *´艸`)
【関連記事】息子が自分の卒業について考えて決めたお話はこちら。
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