子どものアトピーはお母さんのせい? 周りからの言葉と自分責め

息子が赤ちゃんの頃、散歩していると、知らないおばさまに声をかけられました。

「あら、アトピー? 病院には行ってるの?」

私の心の中は「病院に行って、すべて解決できたらいいですよね〜」と荒ぶってました。

私が子どもの頃にお世話になった方には「必ず治してあげるんだよ」と言われました。

「私だって、さっさと治してあげたいのはヤマヤマです(T_T) 」と心の中で号泣しました。

タクシーに乗ったら、運転手さんに 「子どものアトピーはお母さんが食べていたものが影響するって言うよね~」と言われました。

「私のせいですか」と反発と悲しみが、心の内に広がりました。

アトピーは親のせい?

みんな、「アトピー大変だね」と思って、息子がよくなるように願ってくれているだけ、と頭では分かっているのです。

なので表面上は、にっこり返すんですが、心はかき乱されていました。

声をかけられるたびに、息子がアトピーになったことも、なかなか回復しないことも「責められている」ように感じて。

「子どものアトピーは私のせい」

遺伝? 食べたもの? 暮らし方?

悪者探しは、やり始めるとキリがなくて、気持ちが荒んできます。

お腹に命が宿って、つわりのつらさとか、自分だけの体じゃなくなった不便さを感じつつも、愛おしんで育んで生まれてきたのに。

妊娠前も、妊娠中も、もうやり直すことはできないのに。

自分を否定し続けていた

自分なりに一生懸命やっていたことを否定されるのは悲しい。

でも、誰よりも「私のせいだ」「母親になる資格なんてなかった」と責めていたのは私自身だったのかもしれません。

「病気になるのは、悪いことじゃない」

自分の体で実感したのに…

なぜか子どもには、なかなかそう思えなくて。

自分の経験が生かせず、予想外のことが何度も起きて「この子は、私から生まれてきたけれど、私とは違う人間なんだ」と怖気づくこともありました。

脳の仕組み

かわいい我が子の肌が傷だらけなのは率直に言って、悲しい。

肌が気になっていると、ほかの子の肌が目に入ってきます。

膝裏がひどい時には、ほかの子の膝裏に目が行きます。

ほっぺがひどい時は、ほっぺに。

面白いほどに「気になっていることが自動的に目に入ってくる脳の仕組み」が働いていることを実感します。

そして比べなきゃいいのに、つい比べちゃうんですね。

あぁ、本来の健やかな肌ってこんななのか、息子には苦労させてるなぁ…私のせいで、と。

でも、その「健やかなお肌」は当たり前に存在するものではなくて、奇跡なんだよ、大事にしてねとも思います。

大変な状態を知っているから、こそ。

膝を曲げられるだけでも、感動できちゃうのですから。

心の動きに目を向けてみる

周りからの言葉や、目に入ってくるものに心がざわつくと、そちらに意識を引っ張られそうになります。

その矢印を自分にクルンと引き戻すように意識してみたら、少しずつできるようになってきました。

ざわついたら「また自分責めしてない?」

意識して問いかけてみたら、アトピーのことに限らず、自分を責めるきっかけというのは、たくさんあるんだなと驚きました。

何があって、どう感じたのか。

どうしてそう思ったのか。

自分の心の動きを眺めてみる。

繰り返して「あー、そうだったのか」とだんだん自分の思い癖というか、心の傾きが見えてくるようになってきました。

「また同じことやってるよ、懲りないね」

と自分で笑えてくることもあります。

以前は、イライラが沸点に達するまで我慢して怒鳴り散らすこともあったし、一人になりたくてプチ家出することもあったけれど(感情の揺れが激しかったんですね)

感情が動くたびに、自分の気持ちを観察していたら、自分責めする気持ちは小さくなっていったように感じています。

アトピーっ子の肌よりも、自分の気持ちの動きを見てあげる。

揺れが大きい時は特に、落ち着ける近道になるかもしれませんよ。

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