豊富(とよとみ)町に移住して、町の方たちとお話するごとに、知りたいことが増えてきて、図書室でこんな本を借りてきました(*^^*)
昭和61年発刊の「豊富町史」。
そして、平成発刊の「豊富町史第2巻」。
土地、気候、開拓史、農業、漁業、商工業、行政、教育、文化など、多岐にわたる資料が詰まっています。
そのなかで、ざっくり興味のあるところだけかいつまんで読んで、あれこれ考えてみました。
春になったら、何を植えよう?
北海道北部にある豊富町。
大抵の方に寒さと積雪量を心配されますが。
豊富町史には月ごとの平均気温の一覧が載っていて、比較対象が札幌と旭川、そして稚内。
昔から、圧倒的に旭川が寒いようです。
とはいえ、豊富町では農作物の実りがあまりよくなくて、陸稲や雑穀にもチャレンジしてみたけれど、冷涼な気候で育たなかったり、育っても雀など野生動物に食べられたりして、なかなか人が食べることができず、徐々に酪農が盛んになっていった…という歴史があるようです。
旭川は冬は寒いけど、夏は札幌を上回る勢いで暑くなるから、農産物が育つのか。
でも、豊富町は夏も冷涼。
だから、育てる品目を選ばないと難しいのかなぁ…と想像。
でも、豊富町で家庭菜園している方のお庭を勝手に拝見した範囲では、ミニトマト、大根、キャベツ、リンゴ、洋ナシが実っていましたし、湯の杜ぽっけで売られている無農薬野菜はニンニクとジャガイモがありました。
その方の育て方が上手、というのはもちろんあるでしょうが、頑張れば可能ということでは…。
春になったら、畑をお借りすることも頭にあるのですが。
せっかく日当たりのよいベランダがあるので、ベランダ菜園は必ずやりたい。
まずは、低温でもできそうな葉野菜からかなぁ。
ミニハウスを作らなきゃダメだろうか。
なぜ人口が減っているの?
豊富町に初めて来た時、空き店舗や空き家と思われる建物が多いように感じました。
つまり、かつて、たくさん人が住んでいたということ。
それが、なぜこんなに減ってしまったのか。
ずっと疑問で、いろいろな方にお話を伺ってみると
- 進学・就職を機に町を離れる人が多い
- かつては炭鉱があって、その頃が人口が増えたピーク
- 炭鉱がなくなって、人口が急減した
というお答えが返ってきました。
豊富町史を読んでみると、炭鉱だけでなく、製塩工場や澱粉工場、ガラス工場などさまざまな工場があったことも分かりました。
でも、それらは燃料高騰などで採算が合わなくなったり、プラスチックなど代替品の登場により需要が減って閉鎖されていったようです。
でも。
今は豊富牛乳公社はじめ正社員を募集している会社はあるし、役場も求人を出しています。
公営住宅も、定期的(奇数月のようですね)に入居者を公募しています。
「酪農を学びながら就農しませんか?」(漁業版もあり)というお誘いもあります。
移住したい方は、町としてはWelcomeな態勢にあるように感じます。
「ここは何にもないでしょ」
と私たちを気遣ってくださる町の方もいらっしゃいますが、この空気はよそにはないし、唯一無二の豊富温泉があります。
時代のおかげで、必要な物品や学び、お仕事はインターネットを介して何とかできることも増えて、不便を感じることは、あまりありません。
最近、知ったのは、移住しなくても、湯治生活をしながら、豊富町内で働いている方がいらっしゃるということ(「ほぼ町民」ですね)。
本州と豊富町の2拠点生活している方もいらっしゃいます。
働き方も、暮らし方も、自分の心と体を優先させて、必要に応じて周りに相談しながら、自分で決めて実践なさっているんですね。
これからの豊富町は、湯治を入り口に、私たちのような人を魅了して、じわじわと「町民」「ほぼ町民」を増やしていくのでは?と感じています。
皆さん、体を動かすのがお好き?
豊富町は人口3,500人程度の町なのに、柔道、剣道、バドミントン、バレーボールなど人口の割には多く感じるほどにスポーツ少年団があります。
スポーツセンターに武道館、プールもあります。
あと、温泉の裏にスキー場。
行ったことはないけれど、ゴルフ場もあります。
キャンプ場もあります。
そしてびっくりするのが「とよとみスポーツクラブ」という町民&湯治客向けの完全無料レッスンが曜日ごとに行われています。
豊富町史にも、スポーツ・文化について書かれていましたが、熱心な指導者や運営者がいて、参加する人もいないと、こんなに続きませんよね。
単純にすごい。
一見静かなようで、実は熱いというか、バイタリティーがあるというか。
そんな町のように感じます。
今日も、「わんぱーく」という、札幌でいえば雪まつりのような(雪像はないけど、遊び場いっぱい)イベントに遊びに行ってきました。
スノーモービルの試乗やスノーラフティング、大きな滑り台でのチューブ滑り。
おいしいものの屋台や縁日。
札幌だと早く並ばなきゃ!と急かされる感じがあるし、行列もえらく長くなるけれど、ここは、うちみたいなのんびり家族でも十分に楽しめる余裕があります。
雪上綱引きの参加者を募っていたので、エントリーしてみたら、カレーパンマンや牛さんたち(本物じゃなくて着ぐるみ)と即席チームに。アンパンマンがいるチームには勝ちましたが、町の横綱率いるチームにあっさり負けました。やばいぐらい強かった(^_^;)
今日はチーズ工房レティエさんのチーズピザを食べながら、いずれ、このイベントで焼き芋を焼かせていただけたら、体も温まるし、喜ばれるんじゃないか、と妄想して帰ってきました。
読んでみてよかった、豊富町史
知らない人の名前がいっぱい書いてある(でもどこかで繋がりがあるのかも…と思うとロマンがある)分厚い本を飛ばし読みしただけですが
「こんな経緯があって、今に至るんだなぁ」
「(写真を見て)昔はこんな街並みだったんだなぁ」
と知ることができてよかったです。
インターネットでは知ることができなかった豊富町の歴史。
地元の歴史って、よく小学校の社会で教わるけれど、知るとやっぱり愛着がわきますね。
【関連記事】次回わんぱーくで焼き芋屋さんできたらいいな、の妄想のもとになっているお話はこちら。
町に歴史があるように、アトピー子育てにも歴史があります。症状に波があるからこそ、長く感じるその歴史は、貴重な経験で財産となります。
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