
頑張りすぎて、燃え尽きた灰のようになった時。
もう、何にもしたくない…。
いくら寝ても復活するレベルではなく、どうしようもなく消耗してしまった時。
私は全身オイルマッサージをします。
機械に油をさすように、人にもオイルが必要という、インド伝統医学・アーユルヴェーダの智慧。
オイルは癒しパワー抜群
息子のアレルギーがあるため、ベーシックなセサミオイルは家に置かなくなりましたが、ひまし油を使います。
3日間、集中的に朝の全身オイルマッサージをお風呂場で(オイルマッサージは空腹時がベスト)。
全身オイルまみれになったら温かいお風呂で温まる。
繰り返すほどに、じんわりとエネルギーが補給されていくのを感じられ、復活!
オイルを介して自分の体に触れてあげると、その優しい感触に、自分をいかに雑に扱っていたかということに気付かされるのです。
と、オイル推してますが、オイルなしで触れてあげるだけでも、けっこう癒されますよね(*^^*)
母である前に、一人の人間として
子ども最優先の暮らしをしていた頃、子育て支援のスタッフをしている先輩ママが
「ちかちゃんの時間はないの? お母さんにだって、基本的人権があるんだよ?」
と真剣な表情で伝えてくださったことがありました。
その時は「いやいやいや…」と思ったのですが、今は確かにそうだなと思います。
「いやいやいや…(私ごときが)」と思いながらも、「私は家政婦じゃない!」とイラっとしていたあの頃。
オイルマッサージなんて頭に浮かばないほど、自分をどんどん後回しにしていました。
「自分のことを扱うように、周りに扱われるんだよ。大事に扱われたかったら、まず自分を大切にしないと」
私の「自分を大切にする」感覚は、まさにセルフオイルマッサージで感じる、あの感覚。
外界との境界線=肌に触れながら「あら、意外と疲れてたねぇ」と自分に語りかけたりしながら、体と心の両方を感じられる時間。
今はエネルギーが枯渇しなくても時々オイルマッサージをできるようになりました。
エネルギー補給してから、子どもへ
以前は、自分にエネルギーかあるか、ないかは問題ではなく、何を差し置いても「息子最優先」でした。
「私が頑張ればいい」と根性で乗り切るつもりでした。
でも頑張りすぎていたら、いずれエネルギーは枯渇するのです。
その時、子どもが自分で自分の面倒を見られればいいですが、もしそうでなかったら大変ですよね。
自分をすり減らして与えるのではなくて、まず自分を満たしてから、心から喜んで与える。
疲れている時は、正直に「今日は疲れているので、また今度…」と言えばいい。
喜んでできる時は「やるよ~!」と楽しんでやればいい。
シンプルに、それでよかったんです(*^^*)
息子も肌から感じているはず
小さい頃は掻きむしり、擦りまくりで血まみれになっていた息子。
「いろいろとやりようはあるんだよ」
とセルフマッサージやら、ツボやら、ヨガやら、プハン(吸い玉)やら、いろいろと伝授したので、本人の対応にもバリエーションが広がりました。
全くの受け身で「母ちゃんにお任せ」状態から、少しずつ息子主導にするようにして、今ではたまに手を貸す程度です。
息子は最初こそ不安そうにしていましたが、今では「大丈夫!自分でやるから」と頼もしくなりました。
久しぶりに足つぼ施術をしてあげたら、ずーっとボコボコだったところが、なくなっていました。

ちょっとー!よくなってるじゃーん!

そうでしょ(^。^)
私がどれだけ頑張っても、やっぱり息子本人が「治す」と決めて頑張るのにはかなわない。
一番の名医は「自分」であって、「母」ではないから。
私にできるのはサポートのみ。
息子は、毎日自分の体と向き合って、自分なりに戦略を練って、たまに私に「はい、ここの綺麗な肌を脳にインプットしてー。さぁ、これから拡大していくよ、三國志で領土拡大するように」なんて言われながら、見えないところでも頑張っている。
「治った、治った」と、息子の体にハンドパワーを送りつつ、息子のアトピーのおかげで、我が家のスキンシップは満たされてるなと思うのです。
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