ホコリはアトピーの大敵。
物や家電製品が多いと特に、ホコリはたまりやすく、悩みのもとに。
子育て中は物が増えやすく、「スッキリ暮らしたい」と願いながら、現実は逆に向かいやすいのもつらいところですね(^▽^;)
今回は、天井から床まで掃除するのが楽しくなる2つの伝統工芸品をご紹介します。
掃除機をやめてみたら
息子が生まれる前、「南部箒」に出会いました(南部箒について、詳しくは後ほど)。
そして使ってみて、こう思ったんです。
「私は『掃除が嫌い』なのではなく『掃除機で掃除するのが嫌い』だったのかもしれない」
というのは、箒で掃くたびに気持ちが静かになっていき、心地よさを感じられたから。
「頑張って掃除してピカピカになったら、気持ちよくなる」のではなくて「掃除をする行為自体に気持ちよさを感じる」んですね。
「掃く」という行為は「祓う」にも通じる…といいますが、本当にその通りでした。
掃除機は、まず「よっこいしょ」と出して、コンセントを入れ(充電式なら充電して)決して軽いとはいえない本体やノズルを、移動しながら使わなければなりませんよね。
でも、箒は重くない。移動が楽。
柄が長ければ天井や壁などのホコリ払いも楽々です。
そして何より、音が静かなんですよね。
自覚していなかったけれど、やめてみて初めて、あの掃除機の音は結構なストレスになっていたんだなぁと感じました。
「南部箒」とは
南部箒は、岩手県北部で素材(ホウキモロコシ)から大切に育て、作られている伝統工芸品。
特徴的なのは、穂先に細かな縮れがあり、細かなホコリや絨毯のゴミもかき出せるほどの機能性。
一本一本、職人さんが丁寧に手作業で作り上げているので、しなやかでしっかりした使い心地です。
(調べてみたら、私と同じ箒は売り切れていました。縮れ具合にもレベルがあって、これは一番低いもののようです)
編み込み、デザインも美しいので、しまい込まずに飾っておきたくなっちゃう。
長い柄は滑らかな手触りで、よく手に馴染みます。
握った瞬間に、優しい気持ちになれます。
私が選んだ柄が長いものだと、腰をかがめずに済むので楽ですし、天井や壁のホコリ払いも、頑張って背伸びしなくていい。
購入する際に教えていただいた使い方は
- 力を入れず、押し付けず、軽くなでるように掃く
- 跳ね上げるように掃かずに、穂先を床につけたまま掃く
- 使わない時は穂先を下にして立てかけない。吊るすか、さかさまにして立てかける
これで穂先を傷めずに長く使えるとのことで、今でも心がけて、15年以上使わせていただいています。
こちらは私が使っているものよりグレードが高いもの。
南部箒について詳しい説明があるので、ご興味がありましたらご覧ください。
「はりみのちりとり」とは
「はりみ」とは紙を貼り合わせる製法。
柿渋を塗ることで強度と耐久性を高められているのだそうです。
特徴的なのは、普段こんな形なのに
柔軟性があるので、床に押し付けるようにすると
こんなふうに、床にぴったりフィットしてくれるのです。
何度やっても感動的。
このちりとりの何がいいって、紙だから静電気が起きないこと。
ちりとりは、プラスチックも金属製も使ったことがありますが、静電気でゴミがなかなかゴミ箱に落ちてくれなくて、小さいストレスだったんですよね。
おかげさまで今は、とても快適にお掃除できています。
私が使っているサイズは小ですが、大もあります。
はりみのちりとりについても、詳しく知りたい方はこちらをご覧になってみてくださいね。
掃除機や市販のお掃除グッズと伝統工芸品の5つの違い
1.自然素材
化繊やプラスチック製品が多いお掃除グッズ。
空気中の静電気も痒みを増しやすいので、自然素材はありがたいです。
2.お手入れが楽
作りがシンプルなので、お手入れも楽です。
3.壊れる心配がほとんどない
職人さんによる、しっかりした作りなので長ーく使えます。
4.買い替え品が不要
使い捨てのお掃除グッズのように、買い替え、買い置きしなければならないストレスから解放されます。
5.癒される
デザイン性も高いので、何年たっても、愛着を持って使えます。
死ぬまで一緒かも(*^^*)
伝統工芸品はコスパ最高!
箒に〇万円?(/ω\)
ちりとりに〇千円?(^▽^;)
初期投資とはいえ、お高く感じられたかもしれません。
私も最初はそう思いました。
でも、その価値があることを、使ってみると実感できます。
南部箒を手にして15年以上になりますが、まだまだ使えますし、そのフォルムに今も癒されます。
はりみのちりとりも、使ってみたら、もうほかのちりとりは使いたくないなと思うくらいのお気に入りです。
伝統工芸品って、長ーい目で見ると、とってもコスパがいいものたちですよ(*^^*)
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