豊富温泉で、2024年、私たちが湯治滞在中にお世話になった湯快宿(ゆかいじゅく)。

この湯快宿は比較的新しいお宿で、元々「湯快宿」と呼ばれていた、歴史あるお宿が別にあります。
今、そこは湯快宿ではなく「湯の花荘」と呼ばれています。古いですが、必要なものは揃っていて、リーズナブルなお宿です。

湯の花荘とは
皮膚病患者さんたちの「安心して、長期滞在できる湯治宿が欲しい」というお声が集まって、豊富町により開設されたのが、元「湯快宿」=今の「湯の花荘」。
古い建物ながら、多くの湯治客の皆さんに愛され、歴代の管理人さんによって守られてきた、長期滞在の味方です。
キッチン、トイレは共同。温泉までは徒歩数分の距離。
自転車もあるので、雪のない時期は自転車で移動している湯の花荘の皆さんを見かけます(*^^*)
湯の花荘リピーターさんのお話①
湯の花荘が湯快宿だった頃から20年、湯治に年3回1か月ずつ、通い続けていらっしゃるKさん(男性。乾癬湯治のため、道内から)。
最初は、ご家族が湯の花荘を予約してくれていたそうですが、お気に入りのお部屋があり、日程を調整して、いつもそこに泊まるんだそうです。
「この料金で、Wi-Fiとウォシュレットがあるのが、ありがたいんですよね。湯の花荘がなくなったら、車中泊を選ぶかも」
「皮膚疾患があるため、入浴を断られた温泉施設がある中で、この豊富温泉は人目を全く気にせずに湯治できるので、これからも定期的に来たいと思っています」
感染性の疾患ではなくても、ほかの温泉では断られたケースがあることを教えてくださいました。
安心感があるのが、一番の癒しかもしれません。
湯の花荘リピーターさんのお話②
「豊富に来てバードウォッチングが大好きになった」というTさん(女性。アトピー湯治のため、大阪から長期滞在の後、移住)。
湯の花荘では、お部屋にいながらにしてバードウォッチングができちゃうんだそうです。
鳥たちに誘われて、朝のお散歩が楽しくてしょうがない様子。撮影した鳥の写真もたくさん。
豊富温泉は、時間帯によって鳥の声が変わっていきます。
静けさの中に響くかわいらしい声は、私たちを聴覚から深〜く癒してくれます(*^^*)
温泉だけでなく、町内にある国立公園・サロベツ湿原や、稚咲内海岸、野生動物たちとの出会いなど、自然を満喫していらっしゃいます。
「ここにいると、体が楽だし、暮らしやすい」と、湯の花荘に年単位で滞在の後、移住されました。
湯の花荘と私たち
夏カフェを経て、Tさんからご紹介いただき、私たちも湯の花荘とご縁ができました。
これから、湯の花荘の管理をさせていただく方向で、現管理人さんのもとで、今、いろいろと教えていただいているところです。
湯の花荘滞在の常連さんたちや、先輩管理人さん、そして夫と、湯の花荘で「こんなことできるかな」と考える日々…
修繕したい箇所がいろいろあるため、夫は存分にDIYできそうだ!とワクワクしています。
どんなことになっていくのか、私も今後が楽しみです(*^^*)


