アトピーっ子の肌が悪化した時。
「昨日よりひどいな」
「え、ここにも出ちゃった」
「もっとひどくなったら、どうしよう」
不安になって、落ち込んで、何が悪かったのかと原因探しをしたものでした。
原因が分かれば、もちろん修正のしようもありますが、そんな時ばかりではないのが現状。
心当たりがない時ほど、どうしたものかと悩み、見えない敵と常に闘っているような気分でした。
今は「あれ、悪化したかな」と思っても、あまり落ち込まずに済んでいます。
私が採用するようになった考え方は主に3つあります。
<考え方その1> よい状態の部分を愛でる
アトピーっ子を見る時、異常事態を知らせる「アトピーが出ている部分」に目が行くのは当たり前。
でも、患部だけを見て、落ち込む必要はありません。
患部は巡りが悪くなっていることを知らせてくれています。
アトピーっ子は体も頭部も硬くなっています。
患部に限らず、背骨周辺や足裏など、体の硬くなっている部分を優しく指圧してあげるといいよ、というサインだと解釈します。
ちなみにアトピーっ子は呼吸も浅くなりがち。
頭が忙しく働いていますから、頭が疲れています。
頭や耳をもみもみしてあげると、呼吸が深ーくなっていきますよ。
そんなスキンシップを楽しみながら、やわらかくてスベスベの部分を見てあげます。
そのよい部分が小さくても大丈夫。
「いいお肌だねー、もうよくなるしかないね」と思い切り愛でて、褒めてあげます。
大事な大事な子どもを、外界から守ってくれているバリア=皮膚ですから。
「いつもこの子を守るために頑張ってくれて、ありがとう」と感謝を込めて。
そして、そのいいお肌エリアが、どんどん広がっていき、全身を包むイメージをしてニヤニヤします。
幸せオーラに包まれます。
<考え方その2> ブランコの法則で回復を信じる
揺れるブランコを真横から眺めると、前に行ったり後ろに行ったりが分かりやすいですよね。
ブランコの法則とは「後ろに行ったら、必ず前にも行く」というものです。
よくなったり、ひどくなったりを繰り返すのがアトピー。
もし、悪化したかなと思ったら、ブランコが後ろに揺れているさまをイメージします。
イメージの中で、次の瞬間、ブランコは前に揺れますよね。
この当たり前に感じる動きから、「この悪化は永遠ではない。必ず回復する」と信じやすくなりませんか?
回復が信じられると、無理なく笑顔で対応できます。
悪化の度合いがひどい時は、ブランコの揺れが大きいのだと考えます。
大きく後ろに揺れた後は、大きく前に揺れるから、ぐーんとよくなるさまをイメージしやすくなります。
「これを乗り越えたら、文字通りまた一皮むけてよくなるね」と。
「大丈夫」「治ったねー」「治ってきたねー」という言葉が自然に出るようになってきます。
すると子どもも安心します。
ブランコの法則で不安を小さくできると、親子でワクワクできますよ♪
<考え方その3> 頑張りすぎてない?と自問する
子どものアトピーだから、子どもを何とかしたくなっちゃうんですが、コントロールは子どもが喜びませんし、親も思うようにならず疲れます。
そんな時、私は、子どもの肌ではなく、自分の心の内を観察するようにしています。
その方が、心に余裕ができ、実りが多いことに気付いたからです。
アトピーが悪化して、どんな思いがわいてくるか…にとどまらず、広く自分に問いかけます。
無理していないか。
自分にダメ出ししていないか。
「どうせ私なんて」と卑下していないか。
自分を後回しにして、やりたいことを我慢していないか。
「私がやらなきゃ」と背負いすぎていないか。
すると、何かしら気持ちのささくれがあることに気付きます。
「これかな」と思い当たったことを掘り下げます。
文字や絵にしてみると、モヤモヤと奥でくすぶっていたものが外に出やすくなります。
自分が何に引っかかっているのか、本当はどうしたかったのか。
だんだん「ここがカギだね」というところが見えてきます。
自覚ない思い込みだったり、世間の物差しだったり、それはさまざま。
見えてきた余計なしがらみを「いらないね」と取り去ると、肩のあたりが軽くなります。
「こうしてみるか」とアイディアがわいて元気になってきます。
雰囲気が変わったことを察して、子どもも安心するのでしょうね、いろいろ話してくれるようになります。
子どもの前に、まず自分。
どんな自分もOKなんだと受け入れる姿を、子どもに見せていきましょ。
不安になっても大丈夫、抜け出すことはできる
子どものアトピーの悪化した様子を見て、「またか…さらに悪化したらどうしよう」と不安になるのも、「これだけ出せた後なら、いいお肌ができるね」と楽しみにするのも、ぶっちゃけ、どちらもありで、どちらでもいいんです。
ポジティブが正解、というわけでありません。わいた思いは全て正解。
自分に嘘はつかないで、「あぁ、そう思ったんだね」とそのまま受け入れてあげてくださいね。
最初に不安がやってくるのは、しょうがありません。
不安というのは生き抜くための本能だから、そんな自分がいるのは当たり前。
自分の不安がどこからやってきているのか観察して、その不安の源は現実か幻か、よーく見てみてください。
例えば、過去のトラウマが再現されるんじゃないかという妄想とか、どっかの誰かが言ってる真実か分からんセリフとか、ぜーんぶ幻かもしれませんよ。
それに気付けたら、もう抜け出せたも同然です。
もし、どうしても幻に思えなくて苦しい時はご相談くださいね。
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