アトピーには
タンパク質を積極的に食べたほうがいい
タンパク質の摂取は控えたほうがいい
両極端な情報があって、何が正解なのか分からなくて…
とご質問をいただきました。
「正解」は人の数だけあるので、一概には言えないんですが、ここでは私の経験と考えを書いてみますね。
健康な肌、体をつくるのに必要な栄養素のひとつがタンパク質
分子栄養学のクリニックでお世話になった時に、肌をつくるのに必要なのは以下のものだと教えていただきました。
- タンパク質
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンD
- 亜鉛
- 鉄(フェリチン)
息子は、このほかに消化酵素、プロバイオティクスも推奨されました。
つまり…タンパク質だけの問題ではないんですよね。
ビタミン、ミネラル、そして消化、吸収する力も大いに関係があるのです。
タンパク質は消化しづらいのがネック
肌をつくるのに大切な栄養素の一つであるタンパク質。
しっかり摂りたいのはヤマヤマだけど、食べたからといって消化されるとは限りません。
タンパク質は消化に重いので、消化力が弱っている時は特に消化されづらいのです。
アトピーっ子は消化力が強くない子が多いです。
消化力をチェックする一つの方法として、排泄物があります。
お子さんは便秘していないでしょうか?
便の状態、色はどうでしょうか?
お腹は硬くないでしょうか?
冷えていないでしょうか?
「タンパク質は控えめに」という言葉は「食べるな」ではなく、「消化力が弱った状態で消化に重いものを摂取しても、栄養を吸収できず、むしろ体に負担になっちゃうから、消化力に合わせて気を付けて食べてね」という意味だと私は解釈しています。
胃腸が働きやすい状態に整えながら、タンパク質だけでなく、食べたものをよく消化、吸収できる体にしていきたいですね。
タンパク質を消化しやすくするために
タンパク質を消化しやすい形で摂取するには、ボーンブロスのようなスープ、お出汁も効果的です。
インドの伝統医学・アーユルヴェーダでも、体が弱っている人には肉のスープを、肉は食べずに飲むといいといったことが書かれています。
とはいえ、アトピーっ子は食いしん坊なので、お肉やお魚も食べたがることもあるでしょう。
その時は少しでもやわらかく、温かく、消化しやすい状態で食べさせてあげてください。
体が欲しているのですから。
生姜やスパイスは消化を助けてくれますし、ネギやニンニクはタンパク質を吸収しやすくしてくれます。
一番大切なのは・・・
身体を動かしてお腹が空いてから、よーく噛んで、落ち着いて味わって、食べたいものを楽しく食べる。
それが一番の消化力アップのお薬になります(*^^*)
先述したように、タンパク質だけでなく、ビタミン、ミネラルも一緒に食べさせてあげてくださいね。
【関連記事】ボーンブロスのお話はこちら。
自分で作ることも、購入して試してみることもできますよ。
食べたもので体はつくられるから、何を食べさせたらよいか分からなくなることが、アトピー子育てにはよくあります。
私から生まれてきたけれど、私とは違う体なんだ…と愕然としたものです。
少しずつ子どもの体を知っていく、その過程は自分を顧みる時間にもなります。
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