アトピー湯治移住⑦教育委員会へ…豊富温泉湯治留学移住を申請

豊富(とよとみ)町役場で必要書類をゲットしたので、湯治留学移住申請のため教育委員会へGo!
教育委員会でどんなことをしたのか、振り返って書いてみますね。

湯治留学移住とは

私たちが今回の移住の際に申請した「豊富温泉湯治留学移住支援事業」については、豊富町ホームページに以下のように掲載されています。

【申請要件】

  • 過去に上記の「湯治留学体験支援事業」を経験した方
  • アトピー等の皮膚疾患を持つ町外の児童生徒
  • 医療機関等からの意見と申請者の意思により「湯治移住」を希望する方
  • 豊富町内の学校(小・中・高校)に通学する方

【移住期間】

  • 転入した日から高校を卒業するまで(豊富町内に1年以上居住すること)

【支援内容】

  • 住居費支援 … 申請世帯 ⇒ 月々の住宅料の2分の1を支給(月額上限 2万円)
  • 入浴料支援 … 湯治する方 ⇒ 豊富町ふれあいセンター入浴料を免除

我が家は4月の湯治で「ここ好き! 住めたらいいな」とワクワクし始め。
6月の湯治で「移住するにはどうしたらいい?」と情報収集をし。
7月に「湯治留学体験」をさせていただいて、その間に公営住宅に応募。
8月に公営住宅入居者に選んでいただいて、お引っ越し準備。
9月にお引っ越し…

という流れで今に至ります。

この申請を認めていただけると、家賃を半額補助していただけて、息子はふれあいセンターの温泉に無料で入れるようになります。

湯治留学移住の手続き

まず、町役場でいただいてきた家賃証明書と住民票を提出。
湯治留学ご担当のTさんに「湯治留学移住申請書」をいただいて記入し、こちらも提出。

家賃の半額補助についての書類は1か月ごとに1枚あり、それを年度末までの枚数、はんこを押しました。

Tさんから、いただいたのは2点。
温泉のある、ふれあいセンターの入館証と、湯治留学生の送迎バスの時刻表。

ふれあいセンター入館証には、息子の男前写真が貼られ、「湯治留学移住」の文字が。
期限も年度末までになっているのを見て「おぉ~、移住だ♪ 帰らなくていいんだわ(*^^*)」と嬉しくなりました。

送迎バスの時刻表にも、息子の名前が。
え、幼稚園バスのように自宅のそばから乗せてくれるの⁉
てっきり学校からのスクールバスかと思っていたけど…わわわ。

「当面は家族でふれあいセンターに行くことになると思うんです。そのうち、よくなってきたら、本人が送迎バスで行ってみたい、湯治留学生のお仲間と一緒に行きたいと言うようになるかもしれません。そうなったらバスに乗せていただきたいんですが、その時にご連絡して家の近くのどの辺から乗る、というご相談をすればいいんでしょうか?」

すると、Tさんは「今はまだ人数が少ないので。おうちの前まで行きますよ」とにっこり。
えぇぇぇ~~~~~~~。
「人数が少ない」とは具体的に、息子を含めて4人です。
とはいえ…なんて優しいんだ…(T_T)

中学校転入手続き

続いて中学校の転入手続き。
前の中学校から「持って行ってね」と渡されていた書類を、ご担当のYさんにお渡しして、いただいた書類に記入。
中学校に持参する「入学通知書」をいただきました。

これを持って中学校へ行ったお話は、またあらためて。

教育長さんにご挨拶

一通り、手続きが終わった~!と思ったら、Tさんが最後に教育長さんのお部屋へ連れて行ってくださいました。

教育長さんとは7月に湯治留学体験した時にお会いして以来でした。
前回は帰り際のカバンを持った教育長さんにご挨拶でしたが、今回は教育長室でお仕事中の教育長さんにご挨拶。

Tさんが「7月に湯治留学体験にいらして、早くも移住することになったあしださんです」とご紹介くださいました。

あ、やっぱり早かったです?私たち(^▽^;)
…思わず、ちょっと笑ってしまいました。

その早い展開をご心配くださったのか、教育長さんが
「冬は大変ですよ~。ここは風が強くてねぇ」
「吹雪がすごくて前が見えなくなるんですよ」
「ブレーキを踏んでも、止まらなくなったりしてね…」
と冬の危険性を語ってくださり…

「え、コンシェルジュデスクでは『ここは除雪が素晴らしい』と伺ってきたんですが…」
冬を体験せずに移住を決めたのは、時期尚早だった?と少し焦る私。

そこでTさんが冷静に
「札幌からいらしているんですから、大丈夫ですよ。札幌より除雪は素晴らしいです。あっちは裏道とか大変ですよね?」

なるほど、雪国じゃない人前提でのお話か。
「冬を安全に乗り切るために、今から心の準備を…」という教育長さんの優しさですね。

我が家は札幌からの移住だから、それほど心配しなくてもいいらしい…と分かってホッとしました。

ちなみに、豊富町の除雪風景はYouTubeで公開されています。


これを見て、「なるほど、このくらいの積雪量ね~」と参考にさせていただいてはいたのだけれど。
それでも「ここの冬、やばいよ」と言われるとドキッとしますね(;・∀・)

【関連記事】「湯治留学移住」の前には「湯治留学体験」が必要です。
「湯治留学体験」の手続きについてのお話はこちら。

「海外留学」「地域留学」「山村留学」もいいけど、アトピーっ子には「湯治留学」という選択肢もあります。
私たちは湯治を重ねて「帰りたくない」思いを何度も味わって、思い切って「移住する」という選択をしてみたら、優しい空気をたくさん感じる日々です。

息子のアトピーと闘っていた頃は、周りが敵だらけに思えていたけれど。
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