アトピーっ子との帰省

先日、5年ぶりに帰省しました。

実家に1週間の滞在。

実家とはいえ、自宅とはいろいろ違います。

食べるもの。洗剤。寝具。生活パターン。

アトピー回復途上にある息子が、どの程度適応できるか?私は「大丈夫!」と信じ切れるか?の実験でもありました。

最大の懸念事項・食べ物

自宅にいる時のように、無農薬野菜や飼育方法に配慮されたお肉などを選んで買うことは難しい土地柄。

お米や麺はあらかじめ送っておき、生鮮食品は現地調達しました。実家だと、こういうことができるのでありがたい。

結論から言うと、かさつきは広がったものの、赤み、湿疹、落屑、浸出液など大きく悪化することなく過ごすことができました。

お祭りの屋台で焼き鳥など食べた日は、夜中の痒みが少しひどかったけれど、ほかの日は大したことなく眠ることができました。

いつもと違う状況で過ごすことで分かることもありますね。

世の中の当たり前を懐かしく思う

長らく自宅でマイペースで過ごしていたので、実家の両親が使っているもの、食べているものなどが新鮮に感じられました。

あー、こんなのあったねー!っていう。

食器用洗剤とか(我が家は重曹やせっけんを使っています)。

洗濯洗剤の香料に酔ったりとか(普段、香料を使わないせっけんを使っているので、刺激を感じやすくなっていました)。

貸してもらったお酢に水あめが入っていたり(クエン酸の代わりに柔軟剤として使いたかった)。

白米がめちゃくちゃもちもちしていたり(やっぱり今のお米は粘りを求められているんだなぁと再確認させられました)。

私が息子のアトピー子育てを通して培ってきた生活の「当たり前」は当たり前じゃないんだよ、というのを感じさせられてきました。

いや、分かっていたんですけど、周りに自分と似たような人が多いので、いつの間にかこっちが多数派だと錯覚していて、忘れていました。

計画は息子にお任せしてみた

今回のような1週間の帰省は初めてで(いつもはせいぜい2泊)ついでに遠出もしようというお話になりました。

いつもなら、私が何日にどこに行くかという計画を立て、効率的に動けるようにしなきゃと頑張ったと思います。

無意識に「私が何とかしなきゃ」と思っちゃう背負い込み体質なので。

そして思うようにならなくてイラついてたことでしょう。

でも、今回の帰省では、背負わないよう意識して、日々のプラン作りを息子に任せることにしました。

iPadさん、大活躍。

どんなプランを立てるんだろう?と思ったら「東北焼き芋屋さん巡り」でした。息子らしい。

大人から見たら無謀と思われても、今回は「息子が自分で決めてやってみる」ことを重視しました。

張り切って行ってみたら、イベント出店のため、店舗がお休みだったりして残念なことも多々ありました。

だけど、「残念」「がっかり」「号泣」で終わらないんですよね。

スムーズにいかない時こそ、「じゃあ、どうしようか」と選択肢を考えてみました。

イベント先まで行ってみようか。

行ってみたけど、閉店しちゃってたから、また明日来てみようか。

ほかの焼き芋屋さんはイベント出店でお休みじゃないか調べておかなきゃ。

考えて行動して、結局当初作った「行きたい焼き芋屋さんリスト」の中で行けた焼き芋屋さんは1店舗のみでした。

そのほかに現場で探して見つけた焼き芋屋さんが1店舗。

そして南部鉄器の焼き芋鍋を購入して、息子の気持ちは収まりました。

普段から「失敗は経験」を合言葉にしているのですが、今回の旅でも「思った通りにならなくても、いい思い出になる」経験ができました。

偶然、聖地にも

息子は自分の行きたいところを主張するだけでなく、夫の行きたいところも尊重してくれました。

行き方も調べて、「こっちがいいと思う」と提案してくれました。

夫の運転で偶然立ち寄った道の駅が、息子の好きなユーチューバーさんがよく配信している場所だったらしく、「うわー、ここ見たことある」と興奮。

大きな池や竪穴住居などもあるような広い道の駅で、クイズラリーに挑戦して景品をいただきました。

無事、夫が行きたかった最終目的地の景色も、道中の景色も、堪能して帰りました。

また旅をする時は息子に頼ろう。

帰省で両親に伝えたかったこと

帰宅して、日常に戻って数日。

広がっていたかさつきは、少しずつおさまってきて、すべすべエリアができてきました。

「大丈夫」と思っていたので、思った通り(大前提として「絶対大丈夫」と信じることはやっぱり大事ですね)。

帰省中は両親に「悪化させたら大変だ」「自分だったらと考えるとつらい」と言われました。

でも「心配すると、心配した通りになっちゃうからね~」「『大丈夫!』って思ってほしい。ホントに早くおさまるから」と伝えてきました。

「息子は頼りになるよ」

「こう見えていろいろ考えているんだよ」

「任せておいて大丈夫」

安心のタネもまいてきました。

おそらく両親は孫の見え方がずいぶん変わったと思います。

「もう小さくないんだな。もう庇護の対象ではなく、頼もしい存在なんだな」と。

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