アトピー湯治移住④今いる場所から離れるということ

豊富(とよとみ)町へのお引っ越しまで、あと1週間となりました。

少しずつ、箱詰めを始めました。

いよいよ、ここから離れるんだなぁ…と現実味を感じるようになってきました。

え、今さら?(・_・;)

高齢の親をどうするか

移住を決めて、一番引っかかったのは、近くに住んでいる義母のこと。

今までは、お呼びがかかれば駆けつけることができましたし、様子を見に行くこともできましたが、それができなくなります。

施設に入ることは望まない89歳の義母。

体は不自由でも、まだ一人でやっていけるという気概があります。

幸い、日曜日以外は人の出入りがあります。

「もし一緒に暮らしていても、倒れる時は倒れるんだから」

…まぁ、そうなんですけどね。

夫の兄弟には移住の話は伝えてはいたのだけれど、つい数日前にようやく会って直接話すことができました。

医療者なので、万が一を考え「施設に入ったほうが安心」という義兄。

今の義母の望みを最優先に「施設に入るのは反対」という義弟。

2人とも、すぐには駆けつけられない状況だし、同居も難しい。

そんな中、義弟が月に1〜2回義母宅に来られると提案してくれて。

私たちも月1回ぐらいは来られるかなというところで、それで当面対応しつつ、引っ越しが落ち着いたら、豊富での介護事情についても調べてみようということにしました。

義母が豊富に行く気になるかは、謎ですが。

「問題の先送り」とも言えますが、「本人の気持ちを大切に、私たちがその時々でできることをやる」ことにしよう、と。

義兄には「何かあっても俺のせいじゃないからね」と念を押され、「誰も兄貴のせいなんて思わないよ」と皆で笑いました。

私の父もそうですが、長男のプレッシャーみたいなものもあるのかもしれませんね。

まずやってみて、それぞれが何を思い、どうしたくなるか、の積み重ねで道が開けていくような気がしています。

学校のクラスメイトには

今日は学校に行って、転校に必要な書類と1学期で使った教材を受け取ってきました。

学校に行かない選択をしている息子は、1〜3歳の頃、何度もこの中学校のお兄ちゃん、お姉ちゃんの家庭科の授業にお邪魔したことがありますが、入学してからは全く足を踏み入れていません。

今日、担任の先生に「クラスの子には、転校することを何と伝えましょうか? おうちの事情で、と言えばいいですか?」と聞かれました。

「おうちの事情でもいいですし、湯治留学に旅立ちました、でもいいです」と答えました。

「小学校が同じだった子は覚えているみたいなんですけど、そうじゃない子も半分いるので。それでも『メッセージを書いて』と言えば、それなりに書くんでしょうが、なんか違う気がするので、寄せ書きとかはしないことにしますね」

「はい、大丈夫です。言葉がなくても、彼は思いを受け取っていると思うので」

そう答えた私に、先生は意外なことをおっしゃいました。

「大人はそういうこともあるでしょうが、子どもは証を必要とすることがあるんじゃないかと感じているんですけどね」

…なるほど。寄せ書きやメッセージは証だったのか。

私、長らく転校生していて、寄せ書きももらってきたけど、寄せ書き=証だと考えたことがなかった(・o・)

「自分のことを思って書いてくれた。皆、応援してくれている」安心の証ということかな。

もし、息子にとって、学校がそういう場だったなら、アトピーがあっても学校に行く選択をしていたような気がします。

そして、寄せ書きを受け取っていたかもしれない…とも思います。

あ、学校を批判するつもりはないですよ。

息子は、居場所は学校だけではなくて、あらゆる所にあると知っています。

学校外に出会いもたくさんあって、皆さんに声をかけていただいて、自分は大切に思われていると知っています。

証は、それで十分じゃないですかね?と思うのですが、どうでしょうね。

先生が「なんか違うと思った」と違和感を感じてくださったのは、ありがたいなと思い、感謝をお伝えしました。

「とても人懐っこく、話をしてくれる息子さんに出会えてよかったです。お引っ越しされる前に、会いに行きますね。『バイバイ』だけでも言えたらと思うので」

先生には、もう一度お会いできそうです。

行きつけのお店で

学校の後、いつものお店で食料の買い出しへ。

このお店は毎月第1週の金〜日曜日にセールをやります。

私たちのお引っ越しは第2週なので、最後にセールに来られるな(*^^*)と考えていました。

ところが…

会計時に、レジカウンターに置かれたチラシに目をやると…

今月のセールは第2週に変更されていて(・_・;)

しかもお引っ越し前日は、休業日(>_<)

えぇ、早めに分かってよかったです、マジで。

お会計をしてくださった店員さんにセールのチラシを勧められ
「実は、セールの時には、もう引っ越しているので来られないなぁ…と悲しい気持ちになっていました」
「え、そうなんですか!?」
という、やりとりを少々しまして。

なんだか一気に悲しくなったけど、お義母さんのところに来たついでに、またこのお店にも来られることもあるだろう。

生活クラブといい、このお店といい…豊富支店できないかしら(*´▽`*)なーんてね。

関連記事】札幌は大好きだけど、豊富温泉はないからこんなことをしてみたよ、というお話はこちら。移住したら、こんなことも必要なくなるわけです(*^^*)

今いる場所を離れることは、寂しさとワクワクが入り混じった気持ち。

そんな気持ちを味わいながら、お引っ越し作業もマイペースでいい。

このところ、そんなことを考えながら各種手続きも「やらなきゃ」と無理せずに、その時、気の向く分量だけこなしています(*^^*)

子どものアトピー改善も焦らず、見過ぎず、頑張りすぎず。
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