いよいよ息子も、もうすぐ小学校卒業です。
小1の冬に、学校に行きたくなくなって5年。
最初は「お腹が痛い」から始まったのですが、「家で勉強するから学校には行きたくない」と掻きむしって、顔中血まみれになるほどアトピーが悪化したため、先生方にお話してご理解いただき、本人の意向を尊重して見守っていただいてきました。
そんな小学校とのお付き合いも、あと僅か。
先日、中学校入学説明会があり、保護者を対象に中学生活についてお話がありました。
それを理解したうえで、我が家の場合は入学前に中学校の先生方に現状をお伝えしておいたほうがいいかなと思い、「何でもご相談ください」とおっしゃっていた生徒支援の先生に説明会後、軽くお話をさせていただきました。
すると「近いうちに一度ゆっくりお話を聞いたほうが安心ですよね」とおっしゃって、後日お時間をいただいて教頭先生と生徒支援担当の先生のお二人とお話をしてきました。
標準服(制服)、指定ジャージについて
息子は服の素材に敏感です。
息子の小学校は指定ジャージはなく、体育のある日は動きやすい服装でOKだったので、何とか綿素材のやわらかいものを探し出して着せていました。
でも、入学して数カ月後、周りのジャージを着ている子たちに触発されたようで「着てみたい」と言われました。
「うーん」と悩んで、お試しに1着だけ買ってみました。
そして…最初は喜んで着ましたが、二度と袖を通すことはありませんでした。
やはり、化繊は厳しいなと思いました。
そんなことがあったので、中学校の指定ジャージや標準服(制服)もまた難しいだろうとだいぶ前から考えていました。
販売店によって素材が違うので、調べてみるといい、という情報を他県の方から聞きましたので、もしかしたらそれで解決するケースもあるかもしれません。
うちの中学校の場合は、そんなことはないようでしたので、先生にあらかじめお話しておこうと思いました。
制服も、ジャージも゙、うちの子は重度のアトピーがあって、着るのは難しいと思っておりまして、まだ購入していないのですが、問題ないでしょうか?
そうですね、ご事情があるのでしたら、必ずしも、指定のものでなければならないということではないので大丈夫ですよ。
ただ、周りと違うことが気にならなければいいなと…
うちの中学校の子たちは、割と寛容に受け止める子が多いですが…
周りはどうでもいいんです(笑)。
行きたくなるかも、まだ分かりませんしね。
周り云々以前に、着ていて不快な服を、長時間我慢して着なきゃいけないのは、厳しい校則よりキツイと思うのです。
うちとは違う事情かもしれませんが、違うものを着ている子もいるというお話もチラッとしてくださいました。
学習状況をどう伝えるか
「小1の冬から学校に行っていないんです」とお話したので、学習状況を聞かれました。
「我々は、学習を止めないことが大事だと思っています」とのこと。
「教科学習」という括りでお考えなのかな?と思ったので、順を追ってお答えしていきましたが、だいたい先生が気にするポイントは3つぐらいかなと思いました。
①何に興味があるのか(私の答え→「ゲームはストーリー重視のものが好きです。三国志は史実よりも、ゲームで自分で歴史を作るほうが面白いと言っていました。お料理動画もよく見ています」)
②本は読むのか。漢字は読めるのか(私の答え→「タブレットで小説を読んでますし、新聞も分厚いゲームの攻略本もスラスラ読みます」)
③普段どうやって学習をしているのか(私の答え→「以前は教科学習を通信教育で頑張っていましたが、今はほとんどやっていません。会話がメインで、たまに勉強したいというので計算クイズを出したりします」)
小学校でもそうでしたが、先生はいろいろと心配してくださいます。
その心配が重いので、私は、息子が学校に行きたくなくなった経緯をお話した後は、上に書いたように、まず安心材料(できること)をお話することにしています。
すると、空気がだいぶ軽くなり、お互いに話しやすくなります。
今は探究学習や主体的な学びが推奨される風潮もあるため、子どもが興味を持ってやっていることは何でも「学習」のお話に繋げやすくなりました。
無理に「教科」に結び付けなくても、「学び」としてご理解いただけるのはありがたいですね。
どんな選択肢があるか
私が、一番知りたかったのは「中学校で、学校に行きたくない子にはどんな選択肢があるか」ということでした。
小学校では、年度始めに購入する教材を選ばせていただいたり、本人が希望すれば放課後に体育館や図書室に行かせていただいたりもしました。
でも、中学校はどうなんだろう?と思ったので「今、不登校のお子さんは在学されてますか?」と聞いてみました。
すると、小学校よりオープンに情報を教えてくださいました。
- 別室登校している子がいる。
- そこにはサポーターの大人が入っているけど、お休みの日もある。
- そういう子は、週1回スクールカウンセラーさんと30分ぐらいお話する。
- 普段は来ないけど、年に1回ぐらい学校に来る子もいる。
- 今は夜間中学もあるから、学び直しはいつでもできる。
そういったお話をしてくださいました。
自分と学校のちょうどよい距離を探りながら中学校生活を送っている子たちが、ここにいるんだなと心強く思いました。
小学校のように、購入する教材を選べるかどうかも伺ってみたら「考えたことがなかったです。自分で選ぶんですねー」という反応をいただきました。
先生「できないことはないけど、年をまたいで使うものもあるし…うーん」
私「じゃあ、基本的にはセット購入なんですね」
先生「そうですね」
このお話を受けて、4月にまた選択肢が広がってくれたら面白いなぁと密かに思っています。
子どもを肯定的に見られると、何をしていても学びだなぁと気付かされます。
「生きているだけで、日々学び、成長しているね」と。
先生とお話が弾むような、子どものとらえ方に至る具体的なヒントは無料メルマガ「アトピーと闘わない子育て」にあります。
ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。
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