子どもが痒くて眠れないのを長引かせない3つの対処法~思考の癖~

夜中に子どもが掻きむしる音で目が覚めたり、「何とかしなきゃ」と睡眠不足になっていませんか?

睡眠は生理的欲求。
それが満たされないのは、かわいい我が子のためとはいえ、つらいものです。

子どもは痒くても意外と眠れているもの。
寝不足の時は、いつの間にかお昼寝やお夕寝をしますよね。

でも、大人は、生理的欲求を抑え、やるべきことを片付けなきゃ!と頑張ってしまいます。
朝も昼も夜も頑張って、エネルギーが枯渇しヘロヘロに…。

これでは、子育てを楽しむどころではありません。

何とかしようとしなくていい

痒がる子どもを見たら
「かわいい我が子を、この痒みから何とか救ってあげたい」
と思うのは自然なこと。

でも、子どもって、結構たくましいのです。

私たちは無意識に
「子どもは守られなければならない弱い存在」
「この子はアトピーがあってかわいそう」
といった思いを抱いていないでしょうか?

そう思っていると、本来たくましい子も「弱い子」「かわいそうな子」になってしまいます。

ですから一度、その思い込みを取っ払ってみましょう。

「この子は困難と向き合う勇者だ」など、お子さんに対し、たくましいイメージを持つようにしてみてはいかがでしょうか?

たくましい勇者様に
「私が何とかしようとしなくても、このお方なら何とかしてくれる」
と思えてきますよね。

すると、子どもは本当に頼もしくなってくるのです。
イメージが現実になるって面白いですよね。

実際こちらが「何とかしなきゃ」と頑張れば頑張るほど、子どもの痒みは長引きます。

「一番の名医は自分」ですから、基本的には本人にお任せしてみましょう。
手を出しすぎず、見すぎず、口を出しすぎず。

もし助けを求められたら、どうしてほしいか聞いてみます。
繰り返し聞いているうちに、自分の体を感じて的確な指示をくれるようになります。

そして、本人にお任せしている間、自分はどんな気持ちで子どものアトピーを受け止めているのか、観察すると思考の癖が見えてきますよ。

思いが現実になるとしたら?と考えてみる

具体的に、私の経験をお話しますね。

ある早朝、いつものように隣で寝ている息子がガリガリしている音で目が覚めた時のことです。
「あぁ、また痒いのか」と思った後、「目の前の現実は、自分の思いのあらわれだよ」と言われたことがフッと浮かびました。

そういえば。
私、息子が痒くなるかもしれないって、いつも思ってる。
そして私が頑張らなきゃ、と思っていた。
それが現実に目の前にあらわれているの?

ってことに気付いてしまいました。
衝撃でしたよ。何してんの、私?って。

でも、その後「だから、好きな方を選べるんだよ」と言われたことを思い出しました。
この頭の中にあるものを変えたら、現実が変わるかもしれないのか。
お金はかからないんだから、実験してみたらいいじゃない?と思いつきました。

すぐに、「すやすや気持ちよさそうに眠っている息子」をイメージしてみました。
そしてその隣でぐっすり眠っている私もイメージしてニヤニヤしました。
この「ニヤニヤ」が重要。
「力まないでイメージする」ことがコツです。

最初はどうしても不安の闇が邪魔をしてきました。
長年の思考の癖がありますから、それはしょうがありません。
でも、まずは、この闇をはらわないと純粋にニヤニヤできません。

そこで、思いついたのが「ありがとう」と「愛しています」をアトピーに向かって唱えること。
私がヨガでよく使うこの2つの言葉は日本語の中で一番エネルギーの高い言葉なのです。

試しに、「ありがとう、愛しています」とただひたすら時間をかけて唱えてみると、私の不安や心配の雨雲が少しずつ消えていきました。

最初は分厚かった雨雲が、ゆっくりと薄くなっていって、雲がなくなるように感じた時が唱え終わりのタイミング。

唱えている最中は長く感じられた時間も、計測してみたら1分ほどで驚きました。個人差はあるでしょうが、ご参考までに。

こうやって、不安モードから安心モードに切り替えます。
これができると、不思議と掻きむしる子どもの手が止まります。

「目の前の現実は、自分の思いのあらわれ」

そんなバカな、と私も最初は思いましたが、今では認識を改めました。

安心も心配も、子どもに伝わる

私は、息子のアトピーを早く治したい一心で頑張り続け、疲れ果てた過去があります。
「治したい気持ち」が強すぎて、心配も不安も膨らんで、重たーいエネルギーをまとっていました。

でも、アトピーがあってもなくても「この子が大切で、めちゃくちゃかわいい」ことは変わりないわけで。
アトピーにもお役目があって、お役目を全うしてもらえた時に、私たちは卒業できるんじゃないか、まだその時じゃないんだな、と…。

そんなことを考えたある日、寝ている息子のアトピーに向かって「ありがとう」と語り掛けてみました。
その瞬間、アトピーが喜んだような感覚があって、私も嬉しくなりました。

そこからアトピーは敵ではなく、味方と思うようになりました。
息子は大変な中でよく頑張っていて、この経験は決してマイナスではなく。
アトピーゆえに、できないことも確かにたくさんあるけれど、多くの人が知らない世界で得られたものは彼の財産。

そう思えたら「この子は今も、これからも、絶対大丈夫!」と安心できて、将来が楽しみになりました。

親の安心は、子どもに伝わります。
親の不安も、子どもに伝わります。
私たちがどんな思いでいるか、子どもは敏感に察知します。
親は発信者なのです。

親の安眠は子どものため

睡眠不足だと、イライラが増します。
それだと、余計にエネルギーを使って、いずれダウンしてしまいます。

過去の私のようにヨレヨレ、どんよりした親よりも、ワクワクとゴキゲンな親の姿を、子どもに見せることは、子どものためでもあるのです。

子どもは親に幸せでいてほしいんです。
今ある幸せを味わうためにも、子どもの肌よりも自分の思いに目を向け、よく眠りましょう。

子どもの痒みを長引かせない対処法(思考編)は以下の3つです。
①子どもを勇者ととらえ、何とかしなきゃと頑張らない
②思いが現実をつくるということを念頭に置いて、自分の思いを観察する
③感謝と安心モードでいる

別室睡眠を勧める医師もいらっしゃいますよね。
親が眠れるって、大切なことなんですよ。


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