豊富(とよとみ)温泉コンシェルジュデスクや、各お宿には、さまざまな本が置かれていて、湯治滞在中に自由に読めるようになっています。滞在中にお気に入りの本と出会えることもあります(*^^*)
町中心部の定住支援センター内にある豊富町図書室にも、豊富温泉や皮膚疾患に関する本のコーナーがあります。
もちろん、小説、エッセイ、実用書、絵本、児童書、漫画も!
町民はもちろん、湯治滞在中の方も本を借りることができますよ。
先日、こちらの図書室で、2014年発刊の豊富温泉ルポルタージュ本を借りて読んでみたので、ご紹介しますね。
体験談から温泉の歴史、展望まで
この本には、私たちもお世話になっている、アトピー湯治の先輩方のお話から始まって、豊富温泉について医師の見解や、地域の取り組みも書かれていました。
私たちが豊富町に移住して以来、この1年数か月で出会った方たちのお名前がたくさん出てきました。
「あの方は、こんなことを考えて、動いていらしたんだな」
「あれは、この方のお力でできたものなんだ」
「10年以上前から、ずっと尽力してくださって、今こうなっているんだ」
点と点が繋がっていくようで、面白く読み進められました。
十数年前から繋がる今
思えば、私が初めて
「豊富温泉という、アトピーにいい温泉があるよ」
と知人に教えてもらったのは、まさに十数年前で、この本が出た頃と重なります(この本が出る前に北海道新聞でも、豊富温泉が取り上げられたらしいです)。
あの頃の私は
「道内とはいえ、時間と労力をかけて遠路はるばる行っても、この子の体に合うかどうか分からないよね…」
と湯治に消極的でした。
それが2014年、夫の退職のタイミングで再び豊富温泉のお話を聞き、「湯治に行ってみるか」となって。
実際に来てみたら、温泉に入らなくても少しずつ回復していく息子の肌を目の当たりにして。
私自身が呼吸が楽しくなる空気を「もっと味わいたい!」と感じ。
絵画のように美しい空のグラデーションに、家族で日々感動して。
「ここに住みたい」と移住に向けて動けた軸には、「遊暮働学」があったけれど。
それ以前に「ここに住みたい」と思える環境を、アトピー湯治の諸先輩方はじめ、町の皆さんがつくってくださっていたからこそなんだな、と感謝があふれてきました。
もっと「安心」を広げたい
この本を読んで、私たちが「こんなのがあったらいいな」と思っていたことが、いくつか既に実施されていた時期があることも分かりました。
人手不足だったり、何らかの理由があって、なくなってしまったのでしょうね。
湯治生活が「とっても便利!」とまではいかなくても(不便さも、湯治のよさだと思っています)、「来てよかった」「大丈夫」「安心」を増やせるように、私たちも協力していきたいです。
まだまだ、知らないこと、分からないことがたくさんありますね。
まだ移住して1年ちょっとだもんな、当然か。
地道に、この町を知っていこうと思います(*^^*)
【関連記事】こちらの記事でご紹介している本も、豊富温泉のことが分かりやすく書かれていてオススメですよ。


